PERORIが考えるドッグフードとドッグライフ

半生ドッグフードは危険?

 

ドッグフードには、大きく分けて3つのタイプがあり、水分保有量によってドライタイプ、半生タイプ、ウェットタイプと分類されています。さらに、半生タイプはソフトドライ、セミモイストに分けられます。

 

 

ドッグフードの区分

一般社団法人ペットフード協会では、ドッグフードの区分を下記のように定義しています。

 

・ドライフード

製品水分10%程度以下のフード。加熱発泡処理された固形状のものがほとんどです。水分含有量が13%以上では、カビが生えたりするので12%以下に保つ必要があり、安全性に配慮して多くは水分含有量10%以下となっています。

 

・ソフトドライフード

製品水分25~35%程度のフードで、加熱発泡処理されています。しっとりさを保つために湿潤調整剤を使用します。

 

・セミモイストフード

製品水分25~35%のフードで、押し出し機などで製造され、発泡していないものです。しっとりさを保つために湿潤調整剤を使用します。

 

・ウェットフード

ウェット・缶詰:水分75%程度で、品質保持のために殺菌工程を経て、缶詰に充填されたフード。

ウェット・その他:水分75%程度で、品質保持のために殺菌工程を経て、アルミトレーやレトルトパウチに充填されたフード。

 

ドッグフードの種類について 記事はこちら

 

 

「半生タイプ」のドッグフード

今回は「半生タイプ」のドッグフードに着目していきます。ペットフード公正取引協議会では、下記のように記載されています。

 

・ソフトドライ

品質保持の為に酸や防カビ剤等の添加物を使用。水分保持のために湿潤調整剤を使用します。

 

・セミモイスト

品質保持の為に砂糖や防カビ剤等の添加物を使用。水分保持のために湿潤調整剤を使用します。

 

半生タイプはドライタイプのドッグフードより水分量が多いため腐りやすくカビも生えやすい…。そこで半生タイプは、その質感を出し、維持するために防カビ剤や湿潤調整剤のような添加物を使っている…。

つまり、半生タイプは「化学的に合成してできた危険な合成添加物の塊」といっても過言ではないほどのドッグフードなのです。そして、添加物の中で最も危険で注意しなければならないのが、酸化防止剤、湿潤調整剤、防腐剤に使用されている化学物質なのです。

 

 

添加物が入ったドッグフード

半生タイプのドッグフードに使われている代表的な添加物

・プロビレングリコール

保湿力が高く、やわらかさを維持するために湿潤調整剤として使用されています。またカロリー源や制菌作用の目的でも使用されています。保湿性や防カビ性に優れていることから、私たち人間の洗濯洗剤や化粧品、床用のワックスなどにも使用されています。また、麺類やおにぎり等の食品にも使用されていますが、毒性が強いため使用量にはかなり制限があります。臨床実験では、犬への影響はみられなかったと報告されていますが、猫には影響があり、キャットフードへの使用は好ましくないと言われています。
プロピレングリコールの過剰摂取は、赤血球破壊などの害や、肝臓、腎臓への障害があると報告されており、皮膚細胞の成長を阻害したり、湿疹や乾燥肌、表皮障害やアレルギーを引きおこす可能性もあるとの報告もあります。

 

 

・ソルビン酸カリウム

防腐剤として使用されています。カビや細菌、酵母の繁殖を防ぐ働きがあり、食中毒の発生を防ぐと言われています。私たちが口にするマーガリン、ジャム、みそ、ケチャップなどの保存料として使用されたり、かまぼこやはんぺんなどの魚肉ねり製品にも使われています。私たち人間の食品添加物として広く使用されているソルビン酸カリウムですが、発色剤の亜硝酸ナトリウムと一緒に摂取すると発ガン物質を生成します。この2つは併用されていることが多く、遺伝子障害、体重抑制、発がん性が報告されています。

 

・ブチルヒドロキシアニソール(BHA)

従来はガソリンの酸化防止剤として使用されてきました。その後、バターやマーガリン、魚介冷凍食品など限定的ではありますが、食品添加物として使用が認められ、1kg中に1g以下までの使用が許可されています。BHAは非常に強力な抗酸化作用を持っている反面、健康への悪影響も深刻で、マウスを使った動物実験では、BHAを投与してからわずか数分後に歩行が困難になり、最終的には死亡が確認されたという報告例もあるほどです。また、膀胱(ぼうこう)や甲状腺のがんなどを引き起こす発がん性物質としての危険性も指摘されています。

 

 

・ジブチルヒドロキシトルエン(BHT)

従来は石油用の酸化防止剤として利用されてきました。また、魚介冷凍食品や一部ガムなどのお菓子へ限定的な使用が認められています。しかし、皮膚炎、アレルギー、発がん性、胎児の異常が疑われています。また、亜硝酸ナトリウムと併用されていることが多く、毒性が高まるといわれています。BHTの主原料は、クレゾール(原料はコールタールで発がん性物質)とイソブレチン(麻薬作用があるので麻薬剤同様 )です。脂肪組織に蓄積する傾向があり、油分が多くなればなるほど毒性を増強させます。

 

 

・エトキシキン

日本では食品添加物としての使用を禁止している非常に強力な酸化防止剤です。もともとはゴムの固定剤として開発された薬剤で 除草剤の酸化防止剤、殺虫剤、化学兵器として利用され非常に毒性が高く、膀胱(ぼうこう)や腎臓にがんを形成させ、特に大腸に対しての発がん性が高いと言われています。

 

ドッグフードに含まれる危険な添加物とは? 記事はこちら

 

 

愛犬の健康のためには無添加のドッグフードがおすすめ

半生タイプのドッグフードは、見た目もフワフワしていてなんとなく美味しそうに見えますし、実際、ドライタイプのドッグフードよりも喜んで食べる愛犬も多く見かけます。

 

しかし、半生タイプは水分量が多いため、そのままだととても腐りやすいので、沢山の防腐剤・酸化防止剤が必要不可欠です。また、半生を維持するために湿潤調整剤も欠かせません。発がん性やアレルギーなどを引き起こす可能性があると言われていても私たち人間が口にしているから大丈夫なのでは?と考えてしまいますが、化学的に合成してできた合成添加物は「安全ではない」ということを忘れてはなりません。

 

もちろん、半生タイプのドッグフードを食べ続けても長生きする犬もいます。しかし愛犬が病気になったとき、それが与えているドッグフードの添加物によって誘発されたものだとしたら…。
愛犬の健康を考え、愛犬を守ってあげられるのは飼い主さんだけです。愛犬のためにも、そして飼い主さん自身が後悔しないためにも、毎日の食事には無添加のドッグフードを選ぶことをおすすめします。

 

 

 

 

 

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