PERORIが考えるドッグフードとドッグライフ
実は犬の被毛は人間の髪の毛よりも細く繊細です。もし、最近、被毛がぱさぱさ、ごわごわしていると感じたら、栄養バランスが崩れてしまっているのかも知れません。犬に必要な栄養素とはどのようなものなのでしょうか。
ドッグフードを選ぶときに、この言葉を耳にしたことがありますか? 良質なたんぱく質とはいったいどんなものなのでしょうか? 愛犬にとっての「良質なたんぱく質」とは、動物由来のたんぱく質を意味しています。主に肉、魚、卵などです。毎日食べているドッグフードに「肉、魚、卵」は含まれていますか?
「ビーフ」「ラム」「チキン」とドッグフードのパッケージに書かれているからといっても大切なことは、どの部位が含まれているかということです。ありがちな勘違いとは「ビーフ」と聞くと「牛肉」=「肉」で出来ているという勘違いをしてしまうことです。ドッグフードのパッケージに表記されている「牛肉」と「牛肉類」「牛」の文字には大きな意味の違いがあります。しかし、すべて「ビーフ」と表記されています。「牛肉」と書かれていた場合は「肉」そのものが配合されています。「牛肉類」と書かれていた場合は「肉」と「その他」の部位が含まれています。主に内臓や皮などです。「牛」と書かれていた場合、骨、内臓、皮、歯などを含む、牛のすべての部位が含まれいます。すべての部位が含まれているとは少し怖く感じますね。危険なドッグフードにご注意を!
つまり、「肉」が入っているかどうかと、肉の割合はどの程度なのかによって、ドッグフードの栄養分は大きく異なってくるのです。
犬の体組織のうち、血・骨・筋肉・皮膚・被毛はたんぱく質から作られています。このたんぱく質の摂取源が毎日の食事、ドッグフードなのです。ですから、良質であること、必要量を摂取できていることが健康を維持するうえでとても大切なのです。しかし、血・骨・筋肉は目に見えず、健康状態の把握が難しいものですが、皮膚被毛は直接見て触れることができる部分です。良質なたんぱく質を十分に摂取、吸収できているかどうかの判断は、愛犬の被毛の状態を見ればわかります。しかし、被毛というのは摂取した栄養分が一番最後に届く場所なので、体調の変化が起こったときも一番最後に症状が現れます。被毛にパサつき、脱毛などのトラブルが起こっているということは、そのずっと前から体内では何らかの変化がおきているというサインです。たんぱく質はわんちゃんの体の目に見えない部分を作る栄養素だからこそ、良質にこだわるのです。
毎日のドッグフードや手作りごはんで、栄養素は足りているの?と思う方も多いことでしょう。太り気味、適正体重なら大丈夫・・・というわけではありません。たんぱく質には、それぞれの必要量があります。そこで、ちょっと計算をしてみましょう。
成犬の場合 体重(kg)× 約4.8g
※もし肥満気味、やせ気味の場合、理想体重での計算を。
※ 生後1歳未満の場合。やせ気味の場合は、理想体重で計算を。(成長期なので成犬よりも必要量が多いのです)
例えば、体重5kgのわんちゃんの場合・・・
体重5kg × 4.8gのたんぱく質 =1日の必要量は 24g (1日2回食の場合、1回12g)
次に、ドッグフードのパッケージに記載されている成分分析値の表記を確認してみましょう。
たんぱく質の含有量をチェックし、1日に与えているg数を計算します。
1日に与えているg数 × たんぱく質の含有% = 摂取しているたんぱく質 になります。
それぞれの生活環境、健康状態、運動量によって、必要な数値は変動しますが、もし、調子が悪く、大幅に摂取目安量を下回るようであれば、トッピングでササミや魚などを加え、たんぱく質の補充してあげるとよいでしょう。
犬の骨格形成には栄養バランスの整った食事が大切です。幼犬の成長、成犬の筋肉の発達や内臓機能調整、シニア犬の胃腸や骨格の保持にと、犬の健康を保つ上で、たんぱく質はとても大切な役割をはたしています。そのためにも良質なドッグフードを選ぶことはとても重要です。ぜひ一度、「摂取量は足りているか?」「肉が含まれているか?」をチェックをしてみてください。