PERORIが考えるドッグフードとドッグライフ

ドッグフードの原材料、食べることができますか?

 

ドッグフードの原材料、人が食べられる食材とそうでない食材の具体的な違いは?

愛犬の健康を守る上で、欠かせない存在のドッグフード。数ある商品の中から、より安全で、安心して与え続けることの出来る物を選んであげたいと、飼い主さんなら、誰もが思う事でしょう。

 

「犬との生活経験は、もう数十年にもなる」「この犬が我が家の3代目の犬」というように、犬の飼育歴の長い飼い主さん達は、最近ドッグフードの宣伝文句に、ちょっとした疑問を抱くようです。

 

「人間が食べられる品質の食材を使用しています」「ヒューマングレードの肉を使用しています」「○○ランクの肉を使用しています」「肉の安全性が保障されています」という言葉に、ふと違和感を覚えるのです。

 

それは、毎日愛犬に与える食事なのですから、これらは当然の事だと思っていたからでしょう。どうしてあえてPRするのでしょうか? 今まで与えていた、ドッグフードはどうだったのだろうと疑問に思います。

 

「当然ではなかった」という事実

日本でドッグフードが市販され始めた頃、ドッグフードの原材料は、牛や豚の飼料と全く同じ原材料が使用されていました。でも雑穀ばかりの、味気ない商品はまるで犬達が喜ばず、全く売れなかったそうです。

ドッグフードの歴史 ~始まりはビスケット~ 記事はこちら

 

それまでの日本の犬達は、飼い主の食事の残り物をもらって、毎日生活していたのですから、雑穀の味しかしないドライフードを喜ぶわけがありません。

 

でも、日本国内では、ペットとして犬を飼う事がステータスになり、外国から様々な犬種が輸入され、海外のようにドライのドッグフードを与える事が当然とする流れが、どんどん強まってゆきました。

 

そこで、国内メーカーは、雑穀ばかりのドッグフードに「肉類」を加えた製品を、販売するようになりました。少量の肉を加え、添加物で風味を付けると、犬は驚くほどによく食べるようになり、飼い主もその手軽で安価な食事をこぞって購入するようになりました。

 

牛、豚の肥料よりも高価格で売買されるドッグフードは一気に一大産業に成長したのです。

 

でも、当時はまだまだ犬は屋外で鎖につないで飼育するもの、野良犬も当たり前のようにいて、避妊や去勢、ましてや病気を治療するという風潮もまるでありませんでした。

ですから、当然のごとく、犬の餌に人間が食べる事の出来る品質の「肉」を使用するという概念は、まるでありませんでした。

 

ドッグフードに使用される肉といえば、牛や豚から「人間の可食部分」を取り除いた、内臓や皮、骨などです。鶏の場合も同様で、とさかや羽までも、使用されていました。

つまりは、食肉加工場で「ゴミ」として廃棄されていた部位を、安価に仕入れ、粉砕し、ドッグフードの原料にしていたのです。

 

中には、家畜として飼っていたものの、病気で死んでしまった場合に、それを安価で仕入れ、ドッグフードに使用しているものもありました。

 

これらの「廃棄品」は、もちろん品質管理もされていませんから、劣化し、腐敗していることも当然でした。つまりは「人間が食べる事の出来ない肉」を加工していたのです。

 

当時は、ドッグフードに関する法律が、まだなんら施行されていませんから、なんの問題提起もされず、だれも疑問視していなかったのでしょう。

ドッグフードに含まれる肉と肉類の違いについて 記事はこちら

 

 

犬は「腐食動物」です

犬と人間の食に関する性質の最大の違いは「腐食」かどうかです。人間は、初めて目にする食べ物であっても、その見た目や臭いで「腐敗」しているかどうかを判断でき、腐敗の可能性を察知すれば、おのずと拒絶反応を起こすものです。

 

でも、犬にはこの「腐敗」に対する拒絶という能力が備わっていません。ですから、犬の目の前に「腐敗した肉の塊」をおけば、なんら普段と変わらず、勢いよく完食してしまいます。

これは、肉に限らず、すべての食べ物において、犬の見せる習性です。また、犬自身も、たとえ腐敗している食べ物を食べたからといって、体調に異変をきたすこともありません。

 

このような犬の習性を、共に生活する中で感じとり、当時のドッグフードの開発は進められていたのでしょう。

 

因みに、猫は「非腐食動物」です。同じペットでも、ここは大きく異なるので、興味深く感じる事でしょう。猫は「腐敗」を感じ取ると、どんなに空腹の時でも、決して口を付けようとはしません。海辺の街で、猫を見かける機会があれば、観察してみると面白いものです。

 

漁港には、たくさんの猫が住みついているものの、あたりには魚が散乱したままになっています。目の前に魚が落ちているにも関わらず、猫が食べ残しています。

これは猫が「非腐食動物」であるがゆえに、新鮮でない魚は食べない、満腹になったらそれ以上は無理に食べないという習性からです。

 

もし、漁港に犬がいたならば、目の前に散乱した魚を、たとえ「腐敗」していてもすべて完食する上に、ある程度満腹になっても、犬の習性から、漁師が海からあげた魚を一日中おねだりして暮らす事でしょう。

 

 

人間が食べられない食材とは?

「人間が食べる事の出来ない食材」というのは、肉の部位だけが理由ではありません。

例えば、病気にかかってしまった家畜や、薬剤の実験に使用されている家畜、禁止されている農薬を使用した地域で飼育されている家畜、品質が劣化し、腐敗などの状態にあるものなども含まれます。

 

何年か前に、世界中で「狂牛病」や「鳥インフルエンザ」が大流行し、大量の家畜が廃棄処分とされました。これらも「人間が食べる事のできない」食材という事に該当します。

 

でも、これらをドッグフードの原料として、加工してはいけないという法律はありません。人間への有害性は立証されているものの、犬への危険性は、さほど厳しく追及されていないからです。

 

つまり、ドッグフードの原材料を、安価に調達しようと考えた場合、世界中にはいくらでも安価な食材が流通しているのです。

危険なドッグフードにご注意を! 記事はこちら

 

 

安心を「買う」という事

ドッグフードを購入する時に、ちょっとした計算をしてみましょう。

 

小型犬であれば、1kgサイズのドッグフードを購入すると、1か月分ほどの食事量になります。この1kgの価格を一カ月30日分で割り算してみましょう。1日当たりの食費はいくらでしょうか? 驚くほどに安価ではありませんか?

 

実際には、販売価格には製造費用、流通費用、広告宣伝費なども加算されていますから、実質的な原材料費となると、益々安価になるでしょう。「安いから」という理由でドッグフードを安易に選んでしまう事は、この「原材料」自体も相当な安価であるという事なのです。

 

テレビを使った広告宣伝、プレゼント付きのキャンペーン、大々的なサンプリングなど、すべての企画にかかる費用は、製品の原材費で相殺されているという事です。この予算の中で調達できる「食材」が、果たして人間も食べる事の出来るほどの品質を保持しているのでしょうか?

 

品質にこだわり、安全と言える食材を使用し、適度な広告を行う事で、本当に安心して与えることの出来る製品は生まれます。大切な家族が毎日口にするものですから、品質や製造工程、製造元のこだわりなども踏まえてドッグフードを選んであげましょう。

ドッグフード選びに大切な3つのチェックポイント 記事はこちら

 

 

 

 

 

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