PERORIが考えるドッグフードとドッグライフ

ドッグフードを与える時間や散歩の前に吠える理由

 

一昔前になりますが「バウリンガル」という商品が発売され話題になったことがあります。犬の首輪に取り付け、犬の鳴き声の周波数で犬の気持ちを読み解くというアイテムです。予想以上のヒット商品となり、第2弾も発売されペット業界でも大変話題になりました。

 

犬の気持ちは表情やしっぽの動きでもある程度は理解できますが、吠え方でも読み解くことはできるのでしょうか?  できれば、家の中ではあまり吠えてほしくないと思っている場合、どうすれば改善できるのでしょうか?

 

 

ドッグフードを与える時間などの犬の要求吠え

ペットの独自の行動として「要求吠え」という行動があります。人間と共に生活をする中で、ペット達も自分の意志を伝える手段として「吠える」という手法を身につけたのです。中には、この「要求吠え」がエスカレートして飼い主さんの悩みの種になってしまうこともあるでしょう。

 

例えば、毎日のドッグフードを与える時間が近づいた時に大きな声で鳴き始めたり、ドッグフードが足りないと御代わりの催促をして鳴いたり、朝の散歩の時間が近づくとケージの中で鳴き始め、ケージから出すまで吠え続けることや、おやつが欲しい時におやつの置いてある場所をチラチラと見ながら吠える場合もあるでしょう。

 

この行動は、「逆しつけ」といい、犬が飼い主をしつけている状態なのです。犬が「吠える」という形で「命令」を出した時に、飼い主が「犬の要望を満たす」という行動を起こしているからです。飼い主が「お座り」という命令を出した結果、犬が「お座り」をした場合の逆パターンなので「逆しつけ」と呼んでいます。おやつが欲しい時には甘えた様なかわいい声で吠え、散歩に行きたい時にはやや強気な声で吠えることもあります。これも飼い主が場面場面で声のトーンが異なることと同一の行動です。

 

犬が吠えていると、飼い主側もつい焦ってしまい、早くドッグフードをあげなくては、早く散歩に行ってあげなくてはとなるものです。あるご家庭では、子犬を家族に迎えた最初の頃は、朝の散歩は7時からと決めていたそうです。でも次第に犬の方が飼い主よりも早起きになり、ケージの中で騒ぎ始めるので、散歩に行く時間を5分早めたそうです。次第に犬の早起きは加速してしまい、今では朝の5時から散歩に行っているそうです。せっかくの週末の休日も朝の5時に散歩に行かなければならなくて・・・と苦労話をされていました。

 

犬の「要求吠え」を受け入れてしまうということは、わがままを助長させ、共に暮らすうえで、一方に大きなストレスを与えてしまうことになってしまいます。「吠える」ことで「いいこと」が起きているのですから、犬が吠えるようになるのは当然です。あきらめずに大声で吠えれば吠えるほど、飼い主の動きは迅速になり、要求が通るようにもなるのですから、ドッグフードやおやつに関する要求は増すばかり。かといって、共に暮らしているのですから、犬の要求に追われ行動するのはストレスになります。

 

 

おやつを持った犬

犬の「要求吠え」を改善させるにはどうしたらいいの?

 

ドッグフードやおやつに関する要求吠えの場合

この場合、無視するという方法はもちろんのことですが、無視をしているとより大きな声で吠えるようになることも…。無視をしていることで、犬は相手が自分の要求に気が付いていないのではと考え、当然ながら、より大きな声でアピールするようになります。この場合、単に無視をするのではなく、「何か要求があることには気が付いているよ」ということをまず伝えます。名前を読んだり、「おいで」と声をかけたりとリアクションをします。そのうえで、「お座り」や「待て」をさせたり、おもちゃなどで気を引き鳴きやませます。この時に、すぐに立ち上がってドッグフードの用意をしたり、おやつを取り出してはいけません。

 

また、ドッグフードを与える準備をしている最中に興奮して騒いだり、鳴いたりする場合には、「うるさい」「だめ」という抽象的な言葉ではなく、犬にどのような行動をしてほしいのかを明確な言葉で伝えます。つまり「お座り」「マテ」と声をかけるのです。ドッグフードを与える準備をしている間も座って待っているようにしつけをするのです。そして静かにお座りをし、待っているタイミングでドッグフードを与えます。決して、焦ってしまってはいけません。焦る必要はないのですから。

 

 

散歩に関する要求吠えの場合

朝の散歩の前に吠えてしまう場合はどうしたらいいのでしょうか? 朝の散歩は犬にとって大きな楽しみの一つです。ついテンションが上がってしまうのも仕方ないとも思えるですが・・・。大抵の場合、ハウスのサイズに問題がある場合が多い事例です。朝の散歩を楽しみにしている犬の多くは、ハウスの中や室内ではトイレをせずに、トイレは散歩の時に屋外で済ませていることでしょう。ですから、ハウスは犬が横になれる最小のサイズで十分です。犬が軽く身をかがめ、中で向きを変えることができる広さがあるハウスを用意し、夜、寝かせてみましょう。一見窮屈に見えますが、犬は本来狭い洞穴のようなスペースこそ快適だと感じますので全く問題はありません。翌朝犬は吠えようと思っても、思い切り吠えることができないのです。

 

それは、吠えている時の犬の様子を思い出してみてください。ぐるぐると動き回ったり、飛び跳ねてみたり、後ろ足で立ち上がったりしていませんか? 吠える時に行動が伴うことで犬はより興奮し、大きな声が出てしまうのです。まるで、人間がライブ会場で盛り上がれば、自然とジャンプをしたり、手を振り上げる行動と同じなのです。ですが、もしライブ会場で盛り上がる曲であっても、椅子に着席し、手は膝の上に置いたままで聞いていてくださいと言われたら自然とボルテージも下がってしまいます。犬も同様でハウスやケージのサイズが小さくなり、立ち上がったり、動き回ることができないようになることで、自然と落ち着きを取り戻します。

 

犬が落ち着き静かになってから、散歩に行くようにすることで、徐々に犬も散歩のタイミングを理解できるようになっていきます。これらの「要求吠え」の改善策は成犬になってからでも、もちろん有効です。犬は何歳からでも「しつけ直し」ができる唯一の動物と言われています。

 

 

 

共に暮らすうえで、お互いがより良きパートナーであるためにも、一方だけにストレスのかかってしまう状態は見直しが必要です。愛犬と楽しい日々を過ごすためにも、要求吠えをされて困っている飼い主さんは是非、この方法を試してみてください。

 

 

 

 

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