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人は犬に噛まれて敗血症になるの?

 

 

一般的に、敗血症とは、肺炎や腎盂腎炎などで、感染症を起こしている場所から血液中に病原体が入り込み、生命を脅かすような臓器障害を起こすことです。

 

犬に噛まれ、敗血症で亡くなるというケースはあまり聞き慣れません。噛まれて敗血症になる原因とは、何なのでしょう?

 

 

犬に噛まれて敗血症になる原因は?

犬に噛まれて敗血症になる原因として、人と動物との共通感染症が考えられます。

カプノサイトファーガ・カニモルサス感染症に人が感染し、重症化した場合に敗血症を患い、死亡するケースがあるとされています。

 

カプノサイトファーガ・カニモルサス感染症とは、カプノサイトファーガ・カニモルサスという細菌を原因とする感染症です。カプノサイトファーガ・カニモルサス細菌は犬や猫などの口腔内に常在しています。
犬や猫に噛まれたり、引っ掛かれたりすることで感染・発症する可能性のある感染症で、免疫力が低下している人は、重症化する傾向のある感染症です。動物から人に感染するもので、人から人には感染しません。

 

動物による咬傷事故等の発生数に対し、報告されている患者数は非常に少ないことから、極めて稀にしか発症しないと考えられます。

 

症状としては、発熱、倦怠感、腹痛、吐き気、頭痛などです。急速に症状がすすむ特長があり、時間単位で重篤化してしまう場合あります。重症例では、敗血症や髄膜炎を起こし、播種性血管内凝固症候群(DIC)や敗血性ショック、多臓器不全に進行して死に至ることがあるそうで、重症化した場合、敗血症になった方の約30%が、髄膜炎になった方の約5%が亡くなるとされています。(出典:厚生労働省ホームページ)

 

犬に噛まれたことが原因で、敗血症に感染し、死亡するケースは低いとは言え、実際に起こっているのです。

 

 

 

人と動物との共通感染症

犬と生活する飼い主として、人と動物との共通感染症があることを知っておきましょう。人と犬との共通感染症として次のような病気があります。

 

狂犬病

動物の主な症状:狂そう又は麻痺、昏睡して死亡

主な感染経路:かみ傷

人の主な症状:発病した場合、神経症状、昏睡死亡

 

レプトスピラ症 

動物の主な症状: 腎炎

主な感染経路:尿に接触

人の主な症状:発熱、肝臓や腎臓の障害

 

パスツレラ症

動物の主な症状: 多くは無症状

主な感染経路:かみ傷、引っかき傷

人の主な症状:傷口が腫れて痛む

 

カプノサイトファーガ・カニモルサス感染症

動物の主な症状: 多くは無症状

主な感染経路:かみ傷、引っかき傷

人の主な症状:まれに重症化すると、敗血症、髄膜炎

 

犬ブルセラ症

動物の主な症状: 精巣炎、死・流産

主な感染経路:流産時の汚物・尿等に接触

人の主な症状:風邪に似た症状

 

リステリア症

動物の主な症状: 脳炎、敗血症

主な感染経路:フン中の病原体が口に入る( 食品等 )

人の主な症状:脳脊髄炎、敗血症

 

サルモネラ症

動物の主な症状: 多くは無症状

主な感染経路:フン中の病原体が口に入る( 食品等 )

人の主な症状:胃腸炎( 食中毒 )

 

カンピロバクター症

動物の主な症状: 多くは無症状

主な感染経路:フン中の病原体が口に入る( 食品等 )

人の主な症状:腸炎( 食中毒 )

 

エルシニア・エンテロコリティカ感染症

動物の主な症状: 多くは無症状

主な感染経路:フン中の病原体が口に入る( 食品等 )

人の主な症状:胃腸炎、下痢

 

仮性結核

動物の主な症状: 多くは無症状

主な感染経路:フン中の病原体が口に入る( 食品等 )

人の主な症状:胃腸炎、虫垂炎

 

皮膚糸状菌症

動物の主な症状: 脱毛、フケ

主な感染経路:濃厚な接触

人の主な症状:脱毛等の皮膚障害、かゆみを伴う

 

回虫幼虫移行症

動物の主な症状: 食欲不振、下痢、嘔吐

主な感染経路:フン中の病原体が口に入る

人の主な症状:幼児で肝臓、脳、眼等に障害

 

かいせん

動物の主な症状: 強いかゆみ、脱毛

主な感染経路:濃厚な接触

人の主な症状:皮膚の強いかゆみ、脱毛

 

Q熱

動物の主な症状: 多くは無症状

主な感染経路:尿、フン、胎盤等の中の病原体の吸入

人の主な症状:インフルエンザの様な症状

 

エキノコックス症

動物の主な症状: 多くは無症状

主な感染経路:フン中の病原体が口に入る

人の主な症状:肝腫大、腹痛、肝機能障害

 

(引用:東京都動物愛護相談センター )

 

 

飼い主としてのマナーを守ることが大切

飼い主のマナーとして、他人に危害を加える事故の防止や、犬が交通事故にあうなどの危険を防ぐため、公共の場所では必ずリードにつないでおくことはもちろん、不注意で玄関から勝手に出て行ってしまうことのないよう、対策をしておきましょう。

 

うちの子は大人しいから大丈夫!と過信するのではなく、かわいい愛犬や飼い主さん自身が加害者にならないように、普段から万が一の対策をしておくことや、愛犬に最低限の躾を行うこと、飼い主としてのマナーを守ることが大切です。

 

 

 

 

 

 

 

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