PERORIが考えるドッグフードとドッグライフ

国産ドッグフードか輸入品か? 確認したい4つのポイント

 

 

国産のドッグフードがいいのか、それとも外国産の輸入品のドッグフードの方がいいのか? 愛犬のドッグフード選びを真剣に考えたことのある方なら、一度は感じる疑問かもしれません。

 

よく、アメリカやヨーロッパなどの欧米各国のことを称して『ドッグフード先進国』と呼び、それらの国々でつくられたドッグフードを高品質なものとして受け入れる風潮がありますが、はたして本当にそうなのでしょうか。

 

今回は、国産品のドッグフードと海外産のドッグフードについて、4つのテーマに分けて比較し、国産品と輸入品とでどちらが優れているのかについて考えてみたいと思います。

 

 

値段と品質のバランス

まず、最初に比較するのは、誰もが気になる国産ドッグフードと輸入品ドッグフードの商品の価格についてです。

 

この点は、海外製のドッグフードの場合、どうしても輸送にかかるコストを考慮しなくてはなりません。

 

空輸にせよ海上を輸送されてくるにせよ、外国産のものは遠路はるばる運ばれてくるため、どうしてもそれなりに費用がかかってしまいます。そして、その輸送費分のコストは、商品の値段に上乗せされることになり、結果的に、品質の割に商品の値段が高めということも起こってしまいます。

 

一方、国産ドッグフードの輸送にかかるコストは、輸入品に比べればはるかに安いことがわかります。

 

ペットショップやスーパーなどの店頭に並んでいる商品も、同じ価格帯であれば、外国産のものよりも国産品のほうが品質的に優れているというケースもみられます。それは、前者には、輸入にかかる高額な輸送費分の採算をとるために、どうしても価格を高めに設定せざるを得ないという事情があるためです。

 

 

輸送時の品質管理の問題

外国産ドッグフードの一部に対しては、輸送時のコンテナ内の温度や湿度が一定でないなど、ずさんな品質管理の下で運ばれてくることによりドッグフードの酸化をはじめとした品質の低下を問題視する声も上がっています。

 

消費者の立場からすると、店頭に並んでいる商品パッケージを手に取っただけでは、容易に品質の劣化を判断することはできません。なぜなら、パッケージには、輸送時の品質の変化について記載されることは無いからです。

 

一方で、国産のドッグフードであれば、輸送距離も国内に限られるためはるかに短く、輸送時にフードの品質が劣化するという心配は、ほぼありません。

 

 

生産地の透明性

国産のドッグフードを選ぶに際して、生産地がイメージしやすいというのはメリットのひとつです。国内で管理され製造されているので、安心感にもつながります。

 

一方で、海外のメーカーの中には、日本に支店を設けていなかったり、カスタマーズサービスなど消費者からの意見や苦情を受け付ける窓口機能が不十分な場合もあります。

 

もちろん、日本語での対応がずさんだからといって、必ずしもそのメーカーのつくる商品に問題があるとは限りませんが、万が一トラブルがあったときに一体どこに問い合わせればいいのかという不安は拭えません。

 

さらに、パッケージの表記が日本語ならばまだしも、もし、英語以外の外国語で書かれていれば、ドッグフードに含まれる原料などを自己判断できず、どうしても商品の売り文句を信じて買う以外に方法がありません。

 

 

食品の安全基準

日本と外国とでは、当然、食品の安全基準も異なります。それは、ドッグフードを含むペットの食に関する法律についても同じで、日本よりも安全に関し、厳格な基準を設けている国もある反面、日本では使用が禁じられている食品添加物の使用が認められている国々もあります。

 

日本で作られるドッグフードは、日本の食品衛生基準に基づいてつくられています。もちろん、それらの基準が必ずしも完ぺきなものだとはいいませんが、統一された基準をもとに、そのドッグフードが安全なものかどうか、判断することが可能です。

 

それに対して、国や地域ごとに異なる外国の安全基準をひとつひとつ調べ、それらを元に外国産ドッグフードの安全性を確かめる労力はおそらく何倍にもなるでしょう。

ドッグフードに含まれる危険な添加物とは? 記事はこちら

 

近年では、私たち人間の間でも、地域の新鮮な食材を積極的に利用しようという「地産地消」が、キーワードとして注目されるようになりました。その流れを受けて、最近ではドッグフードメーカーの中にも、地元の新鮮な食材を使用したドッグフードを販売するところもあります。

 

また、国産の厳選した原料だけを使用し、余計な香料や添加物を使わない「無添加」にこだわったドッグフードをつくるメーカーも登場してきてきました。

 

一昔前までは、国産品よりも、欧米から輸入したドッグフードの方が品質が高いといわれ、確かに、そういった面もあったのでしょう。しかし、日本のメーカー各社が日夜研究を重ねた結果、日本でつくられるドッグフードの品質は、今や欧米の製品と比べても遜色のないレベルにまで向上してきています。

 

もちろん、輸入品の中にも品質が高く、良心的な価格で販売されている商品もありますし、また、国産品でも残念ながら、あまり品質の良くない商品も目にします。

 

かつて、日本の消費者たちの間では、ドッグフードに関して品質よりも値段の安さを重視する傾向があったといいます。そのような考え方は、ドッグフードメーカーの商品開発にも影響を与え、その結果、品質はそこそこでもお求めやすい価格の商品が大量に出回っていました。

 

しかし、それにより、アレルギーを始めとしたさまざまな健康トラブルが取りざたされ、徐々にドッグフード業界にも健康志向、品質重視の意識が浸透してきたといいます。現在では、食品添加物を使用しない無添加のものをはじめ、アレルギー対策を施したものや、また犬種ごとにオーダーメイドで栄養のバランスを調整したものなど、メーカー各社ごとそれぞれに趣向を凝らしたさまざまなドッグフードが販売されています。

 

そのような現状を受け、愛犬の健康を思う飼い主さんに、求められることは「輸入品か国産品か」ではなく、あくまでその「商品ごと」の品質でドッグフードを選んでいくということです。生産地がイメージしやすく、また、パッケージの表記からその良し悪しを判断することができるという理由から国産のドッグフードを選ぶことは、非常に理に適った選択だといえるのではないでしょうか。

 

 

 

 

 

 

 

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