PERORIが考えるドッグフードとドッグライフ

ドッグフードの悪質な表記に要注意!

 

ドッグフード購入時、原材料の表記を確認していますか?

一部の好ましくないドッグフードのメーカーでは、同じ原料でも表記を変えることで、消費者に違う原料を使っているようにみせる手法が、よく使われています。

 

基本的にドッグフードのラベルには、使用されている割合の多い順に、食材を表記します。例えば「鶏肉30%、トウモロコシ20% トウモロコシ粉20%」という割合のドッグフードがあったとしたらどうでしょうか? 鶏肉が一番トップに来ているのだから、一見すると鶏肉がメインのドッグフードかのようですが、実は、ここに数字のトリックがあります。

 

鶏肉に続く、トウモロコシとトウモロコシ粉は、同じ原料の書き方を変えて表記したものです。つまり、本来ならば「トウモロコシ40% 鶏肉30%」と記載すべきところを、肉メインのドッグフードであることを印象づけるために、巧妙に誤魔化しているに過ぎないのです。

ドッグフードに使われているトウモロコシについて 記事はこちら

 

 

さらに酷いものになると…

「牛肉、トウモロコシ 、トウモロコシ粉、コーンミール、コーングルテンミール、コーングルテンフィード…」と、最初の牛肉以外は全部同じ食材(トウモロコシ)を、書き換えただけというケースも考えられます。

 

こうなると、ドッグフードの成分は、ほとんどがトウモロコシで、先頭に書かれているはずの牛肉は、ただのお飾りということになってしまいます。さすがに、ここまで極端なものは少ないでしょうが、全くないとは言い切れません。それほど、同じ食材を分割表記する手法はドッグフード業界では一般的です。

 

ラベルを読む際には、このような数字のトリックが使われているかもしれない…ということを、知っておくことが大切です。その上で、馴染みのない表記がいくつも続いているものは、利用しないなどの対策を講じましょう。

 

 

特に注意すべき表記について

また、ドッグフードに表記されることの多い原料名には、特に注意すべき表記というものが存在します。その中でも、代表的なのが『○○副産物』『○○ミール』の2つです。例えば「ミートミール」という表示がなされているものがあったとします。

 

「ミートは肉のことだから…きっと肉の切れ端か何かでしょう?」と思われるかもしれませんが、実は、ミートミールは肉の一部などではありません。ミートミールとは、「食用の肉を取り出す過程で出た、肉以外の部分」のことです。そして、肉以外の部分の例としては「血液、毛、ひづめ、角、くず皮、糞、胃、腸」などがあげられます。

 

これは、表記が「ミート副産物」となっている場合でも(毛、角、歯は除くなどの違いはあるものの)、肉とは程遠いものが、原料として使われているという点では変わりがありません。これらの表記を見かけたら、速やかに、そのドッグフードの利用は中止した方がよいでしょう。以下では、その理由いついてさらに詳しくお伝えします。

 

 

○○副産物、○○ミールは危険なブラックボックス

一般的に、副産物やミールと呼ばれるものは、レンダリングという作業を経て製造されます。レンダリングとは、動物の死骸から、油脂分を搾り取る作業のことをいいます。このレンダリングでは牛、羊、豚など、食肉処理が終わった後の頭や皮、羽根や骨などを、まとめて処理します。

 

このレタリングによって、取り出された脂肪は、動物性脂肪となります。更に残った物から水分をなくして、粉末状にしたものが、いわゆる「ミール」と呼ばれるものです。

 

これだけならば、それほど問題が無いように思われるかもしれません。しかし、レンダリングが行われる過程では、他にも様々なものが、まとめて処理されています。その中には、例えば、レストランで廃棄された生ゴミであったり、事故で亡くなった動物、薬で安楽死させられた動物、病気で亡くなった病原菌を持ったままの動物といったものまで含まれています。

 

これらを処理する過程で、病巣などの悪い部分は取り除いて処理されるのかというと、そのようなことはなく、そのまま全てまとめて処理されてしまいます。そして、レンダリングが行われる工場には、これから処理される動物の死体が、山のように積まれているといいます。想像するだけで思わずゾッとするような光景です。

 

そのため、アメリカなどでは、工場から発生する悪臭が深刻な社会問題となり、しばしば、近隣住民によるデモ行進などが行われていますが、今のところ改善の兆しは一向にみえないのが現状です。

 

病死した動物の死体など、ただでさえ粗悪で危険なものを材料とし、しかも、それらが悪臭漂う劣悪な環境下で処理されている…そして、いったん処理されてしまえば、もはや、どのような原料が使われていたのか、消費者に知る術はありません。そうして出来上がったものが「ミール」や「副産物」の正体です。

 

これでは、まるで中身のわからない危険なブラックボックスです。そのようなドッグフードを、愛犬に与えてよいのかと問われれば、大いに疑問だといわざるを得ません。

ドッグフードに含まれる肉と肉類の違いについて 記事はこちら

 

 

もちろん、ミートミールや副産物と呼ばれるものの中にも、きちんとした原料から作られ、栄養的に優れたものあります。ただ、「ミートミール」の表示をみかけた際、それがいったい何の肉を使ったものなのか…牛なのか…それとも猫なのか? また、きちんと処理されているのか、病気で死んだ動物の死体をそのまま利用していないか? それらがわかるでしょうか?

 

残念なことに、現在のドッグフードの食品表示基準では、ラベルの表記から、それらを判断することはとても困難なことなのです。したがって、現状、できることの中で何が適切な行動かといえば、やはり「○○ミールや○○副産物の記載のあるものは避ける」ということになるでしょう。愛犬の健康を守るためにも無用なリスクは出来る限り避けるに越したことはありません。

ドッグフード選びに大切な3つのチェックポイント 記事はこちら

 

大切な愛犬の毎日の食事となるドッグフードを選ぶ際には、必ず原材料の表示をチェックし、聞きなれないものは使われていないか? また、添加物などは入っていないかを確認して、安心できる無添加のドッグフードを選ぶようにしましょう。

 

 

 

 

 

その他のドッグフードとドッグライフ 記事一覧はこちら

 

 

 

 

 


ドッグフードお客様の声
ドッグフードについて
犬に関する雑学
犬の健康・病気について
犬の食事について
ページトップへ