PERORIが考えるドッグフードとドッグライフ

馬肉ドッグフードのススメ

 

馬肉を使ったドッグフード

室内犬が増えたことなどを背景に、犬の間でも運動不足が指摘され、食べ過ぎと相まって肥満などの生活習慣病を懸念する声も高まり、近年、健康への関心が高い愛犬家たちの間で馬肉を使ったドッグフードが注目を集めています。

 

馬肉は、免疫力アップに欠かせない健康な体作りのもととなる良質なタンパク質とビタミン、鉄分などを豊富に含み、なおかつ低カロリーと、ドッグフードとしてまさに理想的との呼び声も高い食材のひとつです。現在市販されているドッグフードの中には、牛肉や鶏肉などを使ったものなどが数多く見られますが、それら他のお肉を使用したものと比較しても、馬肉ドッグフードは機能的に優れた点をいくつもそなえています。

 

 

高タンパク・低脂肪

まず、馬肉の特徴として、「高タンパクかつ低脂肪」であるということがあげられます。

 

牛肉、豚肉、鶏肉など代表的なお肉と馬肉とを比べると、100グラムあたりに含まれるタンパク質は牛肉で11グラム、豚肉は13.4グラム、鶏肉は16.2gであるのに対し、馬肉は20.1gとその含有量は豊富です。

 

また、同じように、お肉100グラムあたりに含まれる脂肪分を比較してみても、牛肉は約50グラム、豚肉で約40グラム 鶏肉では約14グラムであるのに対し、馬肉は約2.5グラムと群を抜いて低い割合を示しています。

 

このことから、馬肉は他のお肉と比べ圧倒的に「高タンパクで低脂肪」であることが分かります。高タンパク低脂肪の食事はダイエットの基本だとも言われており、馬肉を使ったドッグフードは、普段の食事としてはもちろんのこと、ダイエット用の食事としても最適です。

 

 

馬肉に含まれる健康成分

馬肉の売りは「高タンパク低脂肪」だけにとどまりません。

 

例えば、馬肉に含まれるミネラルに注目すると、カルシウムは牛肉や豚肉のおよそ3倍、さらに、鉄分は、ほうれんそうやひじきなど鉄分が豊富に含まれるとされる食材よりもさらに多く含まれており、その含有量は豚肉の約4倍、鶏肉との比較では約10倍にもなります。

 

また、ビタミンA、B12、Eなども豊富に含まれているほか、うまみの元となるグリコーゲンが牛肉の約3倍も含まれています。そのため犬の食いつきも抜群です。また、グリコーゲンは、スタミナ増強や疲労回復を促す働きがあり、加えて肝臓の解毒機能を高める作用もあると考えられています。さらに、疲労回復や血糖値の調整などその効果は多岐にわたります。

 

そのほかにも、馬肉には、亜鉛や、たんぱく質の一種であるペプチド、そして、リノール酸、α-リノレン酸、オレイン酸などの不飽和脂肪酸(必須脂肪酸)が含まれています。それぞれの健康への作用をみてみると、亜鉛は、毛艶の改善、血行の改善のほか、味覚を正常に保つ働きがあるといわれています。また皮膚や粘膜の生成を助長する機能を持ち、そして、タンパク質・核酸の代謝に関与して健康の維持の役立つ栄養素でもあります。

 

ペプチドには、体を温める効果のほか、毒消しをするなど薬としての効果もあるとされています。加えて、血管を拡張し、さらに血圧上昇を招くホルモンの発生を抑制する働きがあると考えられています。つまり、馬肉を食べることで高血圧の予防効果が期待できるのです。

 

必須脂肪酸は、動物が生きていくうえで欠かかすことのできない生命維持を司る成分です。その中でも、特にα-リノレン酸は、体内では生成されず、食品から摂取しなければならないもののひとつとされています。また、α-リノレン酸は、体内に取り込まれるとDHAやEPAに変換され、がんの抑制や血栓の解消作用のほか、血圧を下げる効果があるとされています。馬肉には、牛肉や豚肉などに比べ、このような必須脂肪酸がバランスよくかつ豊富に含まれています。

 

 

「ササミなみ」の低カロリー

犬は体重比で人の4倍ものタンパク質を必要とするといわれています。タンパク質というと肉食をイメージしがちですが、肉類の中にはタンパク質だけでなく、脂肪分も多く含まれているものもあり、摂りすぎると肥満の原因になる場合もあります。

 

馬肉は100グラム当たりおよそ110キロカロリーと、高タンパク低脂肪な食材の代表とされる鶏のササミとほぼ同じ値を示します。このようにカロリー面からも、馬肉がヘルシーな食材であるということがうかがえます。

 

 

食肉の中でも際立つ安全性

馬肉を使った料理として、まず思い浮かぶのが「馬刺し」という方も多いのではないでしょうか。牛肉や豚肉などは加熱調理するのが一般的ですが、馬肉は生の刺身の状態でも食べられる点にひとつ特色があります。

 

では、なぜ馬肉だけが当たり前のように生でも食べることができるのでしょうか。

 

まず、食肉を生で提供できるかどうかを判断する基準として、寄生虫や雑菌の有無があります。もともと馬の体温は、牛や豚よりも5~6℃高く、寄生虫がつく心配がないといいます。また、馬自身も敏感で、内臓もデリケートなため、牛や豚、鶏のように餌に抗生物質や成長ホルモン剤などの薬品が入っていると受け付けません。そのため、飼育に際しても、牛や豚、鶏のように添加物やホルモン剤のような薬物が使われることが少なく、その結果、内臓や肉そのものがきれいで安全なのです。

 

このような理由から、馬肉は数あるお肉の中でも特に安全な食肉だと言われています。とりわけ、アレルギーをもつ犬や、年齢を重ねて胃腸が弱り気味の犬にも他の肉類に比べ、安心して与えることのできる「体に優しい」食材なのです。

 

 

 

ドッグフードを食べるポメラニアン

馬肉をおすすめするもうひとつの理由

ここまで馬肉を使ったドッグフードをお勧めする理由について、主に栄養素やカロリーといった観点からみてきました。最後に、ここでは犬に与える食材として馬肉をおすすめするもうひとつの理由についてお伝えしたいと思います。

 

「犬の祖先は実はオオカミだった」という説をご存知でしょうか? 歴史をたどると、犬は、太古に生息していた「トマークタス」というイヌ科動物の祖先から、オオカミやジャッカル、野生犬などに分かれ、独自の進化やオオカミとの交配を経て現在の姿になったと言われています。

 

私たちが目にしている犬たちがどのような進化の過程を経て現在に至るのかは所説ありますが、遺伝子型の比較などから「犬の祖先はオオカミである」という説が、近年、有力説として定着しています。

意外と知らない犬の歴史 記事はこちら

 

 

オオカミにとって一番のご馳走

そのオオカミたちにとって一番のご馳走は何を隠そう、実は「馬」だったのです。草食動物の中でも、特に体が大きく、栄養価の高い馬の肉は、狩りで獲物を得なければならないオオカミたちにとって何よりの天の恵みでした。

 

その記憶は、彼らの子孫である犬たちの体にも遺伝子レベルで残っています。オオカミの持つどう猛さや、狩りをしていた頃の野生の本能は薄れても、肉食を好む食性は、現在の犬たちにもしっかりと受け継がれています。

 

「できるだけ生き物として本来の食性にかなった自然なものを食べさせてあげたい。」

馬肉を使ったドッグフードにはそんな犬たちへの思いも込められています。

 

 

 

 

 

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