PERORIが考えるドッグフードとドッグライフ

子犬のドッグフードに粉ミルクのトッピングは必要?

 

ペットショップから子犬を迎えた時、まだよちよち歩きの子犬に「粉ミルク」は必要?と悩むところでしょう。ペットショップの店員、ブリーダー、獣医師誰に相談しても皆意見がまちまちで結局のところどうしたらいいのか答えが見つけられずに家族は途方に暮れてしまうものです。

 

でも、育児の仕方はその家庭それぞれです。必ずしもマニュアルを厳守した育て方が正解という訳ではありませんから、あまり深刻に悩む事なく、気軽に「子犬育て」を楽しみましょう。

 

 

一生ミルクを飲む大人はいません

ペットショップの店員や獣医師が「粉ミルク不要論」を唱えるには理由があります。まずは、市販されている「パピー用ドッグフード」は栄養価が高く、成犬用ドッグフードの倍以上の高カロリー食品です。ですから、さらに栄養を添加する必要はないという理論からです。たしかに、栄養価という観点からこの意見は正論です。過剰なまでに栄養価を添加しすぎると、子犬であっても肥満体質になってしまいます。また、「粉ミルク」を混ぜたドッグフードを「当たり前」の味と覚えてしまい、将来、粉ミルクなしでは食事をしないようになってしまうという心配があるからです。

 

パピーフードに犬用粉ミルクをトッピングするという行為は、人間の子供のトーストにチョコレートをトッピングする事と似ています。トーストにチョコレートのペーストを掛けると、食欲がない場合でも喜んで食べる、すぐに食べきってくれることでしょう。でも、いつまでも、このチョコレートのトッピングを続けていては、味覚障害、好き嫌い、虫歯などの弊害をもたらしてしまいます。タイミングを見計らって、大人が徐々にこのトッピングを除くよう、努力していく必要があります。

 

 

万が一の時の「お助けアイテム」です

家族に迎え入れた直後の子犬は精神的に不安定で、想像以上のストレスを感じているものです。それまで食べていた食事と同じものを用意しても、まるで口を付けないということも珍しい事ではありません。

 

でも、生後間もない子犬にとって、食事を抜く(食べない)ということは、すぐにでも体調の異変をおこしてしまう危険な行為でもあります。将来、好き嫌いをさせない為には、厳しくしつけたいところでしょうが、まずは「食事をする」という事を最優先に考えてあげましょう。できることなら、子犬のころから無添加のドッグフードを与えてあげるとよいでしょう。

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ふやかしたドッグフードを食べないのであれば、犬用粉ミルクをぬるま湯で溶かし、ドッグフードにかけてあげましょう。この時、ぬるま湯で溶かしたほうが、より風味が増します。粉ミルクはあくまでも風味づけの役目ですから、分量や濃度は厳密に管理する必要はありません。

 

粉ミルクを掛ける事で完食できるようであれば、当面はこの方法を続けてあげましょう。この時にポイントは、「与えたけれども食べないから、粉ミルクを掛け作り直す」という2段構えは不可です。最初から粉ミルクを掛けた状態で与えてしまいましょう。なぜなら、子犬自身が、「嫌いなもの」「食べたくないもの」をアピールすれば、飼い主が作り直してくれると勘違いしてしまうからです。

 

粉ミルク掛けのドッグフードを勢いよく食べるようになり、日中も元気に遊び、夜泣きもなくなり、新しい家族にも慣れている様子がみられるようになってきたら、徐々に粉ミルクの分量を減らしてゆき、ゆくゆくは粉ミルク無しの食事になるように切り替えてゆきましょう。早ければ、粉ミルクを使用する期間は、1~2週間ほどで完了となるでしょう。

 

犬は本来、常に空腹な生き物です。精神的に安定し、適度な運動をこなしていれば必ず食事をしっかりと出来るので、いつかは必ず粉ミルクの使用はなくなるのだからと気軽にとらえておきましょう。

 

 

 

犬用ヤギミルク

粉ミルクは「便利なアイテム」です

子犬をつれてドライブに、ドッグランにと徐々に行動範囲も広がり、初めてみるもの、初めての場所、初めて会う人と子犬にとって世界がどんどん広がる事でしょう。でも、元気に見える子犬も初めての場所ではとても緊張してしまうものです。ドライブの休憩の時に、ドッグランの最中に水を飲んで欲しいと思ってもなかなか口にしてくれないと言う事もあるでしょう。

 

そのような時には、飲み水に少量の粉ミルクを混ぜてあげましょう。甘い、懐かしい風味につられて、しっかりと水分補給をしてくれますから。また、子犬を連れて宿泊や旅行をする時にも、外出先で食欲が落ちるようであれば、粉ミルクを少量トッピングしてあげてもいいでしょう。

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このように、犬用粉ミルクは困った時にとても役立つアイテムなのです。小分けにして簡単に持ち運びが出来るので、お散歩バックに入れておいてもいいでしょう。

 

余ってしまった粉ミルクは、小分けにして冷凍保存しておくと、長期間の保管が出来るのでおすすめです。また、小分けになっている製品であれば災害時の避難用品の中に犬の為の栄養食として入れておいてもよいでしょう。

 

 

 

 

 

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