PERORIが考えるドッグフードとドッグライフ
実は日本で飼われている犬の8割近くは肥満傾向にあるという驚きのデータがあります。確かに、あばら骨のくぼみが適度にわかるほどにくびれた胴周り、切れあがった後肢の付け根をしている犬は少ないようにも思えます。
では、気になる肥満を改善するために、どのようなケアが出来るでしょうか? 一番簡単な方法は食事制限でしょう。毎日の食事をダイエット用ドッグフードに切り替える…。誰もが一度はドライしたことがあるでしょう。ですが、ダイエットフードを続けてみても思うほどに効果が出ないこともあります。
ダイエット用ドッグフードでのダイエットはゆっくりと時間を掛けて成果を出す場合や、今の体重の現状維持、運動量が少ないので食事からの摂取カロリーを抑えたい場合におすすめです。
ダイエットはさせたいものの食欲旺盛で、食事の量を減らしてしまうのはかわいそうと思ったら、「野菜」を上手に活用したダイエットメニューに挑戦してみましょう。
野菜を混ぜてドッグフードの量増しをと考えた場合、中には歯ごたえや満腹感が少しでも得られるようにと野菜を大きめにカットして混ぜることがあります。ですが、この方法は間違った方法であり、喉に詰まらせてしまう危険もあるのですぐにストップしましょう。本来、犬は食事を噛んでから飲み込むという習性がありません。自分の口の中に納まるサイズであれば、相当大きなサイズのものでもすべて丸のみしてしまいます。
ですが、犬が何かを食べるときに噛んでいる仕草を目にしたこともあるでしょう。よく見るとこの行動は、人間のように噛んで小さく砕いているのではなく、咥えて引っ張ることで、ちぎっているだけなのです。自分の口に収まるサイズにちぎり、そのまま丸のみしています。
ドッグフードの量増しに野菜を混ぜる場合は、いつも食べているドッグフードと同じ位のサイズに刻み、万が一丸のみしてしまっても喉につまらない程度のサイズに刻んであげるようにしましょう。
野菜の中にもダイエットにおすすめのもの、そうでないものがあります。野菜だからといってすべてが量増しに向いているわけではありません。
量増しにおすすめの野菜は、適度な食感とビタミン、カロリーが低いことがポイントです。具体的には、ブロッコリー、キャベツの芯の部分、大根の葉の部分、白菜などです。他にも好みはあるもののパプリカやキノコ類もいいでしょう。
これらを小さく刻み、軽く茹でてからドッグフードに混ぜることで、ダイエットに効果的です。野菜を混ぜる場合には、混ぜた野菜と同量のドッグフードを差し引いてから与えましょう。
逆にダイエットに向かない野菜は、根菜や甘味のある野菜です。根菜は糖分を多く含んでいるので、ダイエットには向かずかえって太ってしまう場合もあるので要注意です。具体的には、大根、人参、カブ、イモ類です。他には甘味のあるカボチャやサツマイモもダイエットには不向きです。
シニアだってダイエットが必要になる場合があるでしょう。消化吸収機能の衰えが見え始めているシニアにとって、茹でてあるとはいえブロッコリーなどの歯ごたえのある野菜は胃腸への負担が大きく、中にはお腹の調子を崩してしまう場合もあります。シニアのドッグフードの量増しには、葉物野菜を小さく刻み、柔らかくなるまで茹でてから混ぜてあげましょう。
茹でることで野菜本来のビタミンは消失してしまいますが、あくまでもダイエットが最優先ですから、ビタミンは別の方法で補いましょう。犬は本来繊維質の消化吸収を苦手としていますから、野菜は小さく刻み繊維質を壊してから食べさせるようにしてあげましょう。
肉類を使用しているドッグフードよりも、白米の方がヘルシーという考え方もダイエットには不正解です。白米も糖分ですから、摂取することで肥満につながります。ドッグフードを減らし、白米で量増しという方法は効果がありませんから間違えないようにしましょう。
ダイエットに向いている食材かどうかの判断基準の1つは、「甘味」があるかどうかです。甘味のある食材には糖分が含まれていて、ダイエットには不向きですからよく覚えておきましょう。
食事を工夫することで、どんな犬も必ずダイエットに成功します。健康の為にも、長生きの為にも肥満を解消してあげましょう。
犬のダイエット、ドッグフードを食べながら上手な食事制限の方法 記事はこちら