PERORIが考えるドッグフードとドッグライフ

ドッグフードはどのくらいの価格なら安心?

 

現在、ペットフード関連商品の市場規模は1兆4500億円を超え、ドッグフードもさまざまなメーカーから、沢山の種類の商品が販売されています。お店でドッグフードを選ぶときには、どれがいいのか迷ってしまう…という方もいらっしゃるかのではないでしょうか。商品ごとの値段も、安いものからプレミアムドッグフードと呼ばれる高価なものまで、実にさまざまです。

 

「いったいどれを選んだらいいか良く分からないし、とりあえず安くて一番量が多いのにしようかな」

予備知識を仕入れずに、ドッグフード選びをすると、時としてこのように考えがちですが、安さを基準にドッグフードを選んでしまうと、思わぬ落とし穴にはまる可能性があります。ドッグフードも、度を超えて安いものには、やはりそれ相応の理由があるのです。

ドッグフード選びに大切な3つのチェックポイント 記事はこちら

 

 

安価なドッグフードに潜む落とし穴

ドッグフードの中には「10㎏あたり1000円」といったような、半ば投げ売りとでもいえる低価格で、販売されているものがあります。なぜ、そのような通常では考えられないほどの低価格で、ドッグフードを販売することができるのでしょうか。その理由の多くは、使用されている原料にあります。

 

たとえば、ドッグフードに含まれている穀物ひとつとっても、もとは家畜用に使用されていた飼料の残りを、ただ同然で引き取って、使用している場合があります。もちろん、そのような原料が犬の体にとって、良いはずはなく、栄養的にもほとんど価値がありません。また、味や風味もほとんど感じられず、そのような原料を使った安価な商品では、人工的に作られた香料や食品添加物によって、味や匂いを加えることが多くあります。そして、これらもまた、犬の体にとっての有害性が指摘されています。

 

 

品質の良いドッグフードを選ぶ上で目安となる価格

栄養価の低いドッグフードや、犬の体にとって、有害な添加物を含むドッグフードを選ばないために、おススメしたい方法が、商品の価格によって、あらかじめドッグフードを振るいにかけることです。一般的に「1㎏あたり1000円以上」というのが、安心できるドッグフードの価格の目安だといわれています。それにはちゃんとした根拠があります。その根拠を知る上で、ポイントとなるのが「犬の食性とスーパーのお肉コーナーの関係」です。

 

犬は、祖先にオオカミを持つといわれ、その食性も受け継いでいるとされています。野生のオオカミは、獲物を狩る肉食動物であり、その子孫である犬も、お肉を食事の主な栄養源としています。このことから、良いドッグフードの条件のひとつとして、良質なお肉を使っているということが導きだされます。

 

スーパーのお肉コーナーがドッグフード選びといったいどう関係するのか? 私たちが日ごろスーパーなどで目にするお肉は、基本的に 100″グラムいくら” で売られています。国産品や輸入品、高価なブランド肉など、個別に見れば値段の違いはありますが、平均するとだいたい「100グラム当たり100円前後」になるはずです。ドッグフードを選ぶ目安として上げた 1㎏あたり1000円 という数字は、この100グラム当たり100円を単純に10倍にしたものです。

 

良質なドッグフードを見分ける基準として、よくヒューマングレード(人でも食べることができる品質)ということがいわれます。犬の食事の中心はお肉であること、そして、普段、私たちが食べているお肉の相場の平均が、だいたい100円前後であることを合わせて考えると、この”ヒューマングレード”の安心できるドッグフードを選ぶ価格の目安として「1㎏あたり1000円」という数字が弾き出されるのです。

 

 

買ってはいけないドッグフードとは?

10キロあたり1000円というドッグフードをグラム換算してみると、なんと100グラムあたり10円という計算になります。当然、ここから宣伝費や流通コストを差し引いて、さらに利益を出そうというのですから、製造コストは数円ないし、ほとんどただ同然とみてよいでしょう。

 

もし、スーパーで100グラム10円のお肉が売られていたとしたら、あなたはそれを買いますか? 家族の健康のことを考えたら、「ラッキー!このお肉とってもお買い得!」とはならないはずです。まず、間違いなくその食品の品質を疑い、決して手を出さないことでしょう。

 

残念なことに、いざドッグフードを選ぶとなると、消費者の間で10㎏あたり1000円のドッグフードがそれなりの需要をもって受け入れられているという事実があります。そのようなドッグフードを選ぶ飼い主さんは、もしかしたら、単位がグラムから㎏にかわることで、普段の感覚が麻痺してしまっているのかもしれません。あるいは、「犬の食事と人間の食事を選ぶ基準は別もの」と考えているのかもしれません。

 

当たり前ですが「ドッグフード用に特別に開発された、安くて健康にもよいスーパー食材」などというものは、どこにも存在しません。食性の違いはあれど、犬も、肉や野菜など、私たちが普段食べているものと、まったく同じ食材からつくられた食べ物を食べて生きているのです。

 

もし、そのドッグフードが1キロあたり1000円を下回る値段で売られていたとしたら、それは品質という名の安心を犠牲にして価格を下げているのだと考えて、間違いないでしょう。少なくとも、それはヒューマングレードのドッグフードではなく、お世辞にも犬の健康に良いとは言えないものです。

 

確かに、”安さ”は何を選ぶ際にも魅力的な要素のひとつです。ただし、ドッグフードを安さによって選ぶなら、それが、果たして愛犬の食事の品質を下げ、その結果、健康を損なうことになるリスクを負ってでも、優先すべき価値なのか、商品を選ぶ前にもう一度よく考える必要があります。

 

ぜひ、ドッグフードを選ぶ際にも、私たちが普段スーパーで食材を選ぶ際の金銭感覚を、基準に考えるようにしてみてください。

 

 

 

 

 

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