PERORIが考えるドッグフードとドッグライフ

ドッグフードを替えたらうんちの量が減った?

 

愛犬の毎日のうんちは、健康のバロメーターといわれています。形状や硬さ、量、におい、色などをチェックすることで、体の調子や、現在与えているドッグフードが、愛犬に合ったものなのかを知ることができます。

 

形状や硬さからは、ドッグフードをきちんと消化できているかということがわかります。色やにおいからは、愛犬の消化器官に問題がないかを知ることが可能です。

 

今回は、その中でも「うんちの量」についてスポットをあててみましょう。ドッグフードに使われている原材料の割合や質によって、愛犬のうんちの量は変わってきます。実は、良質なドッグフードを食べていれば、うんちの量は少ないと言われています。
人間の場合で考えると、太くて適度な柔らかさの便を大量に出すと「快食快便!」となりますが、犬の場合は、量が多いと、与えているドッグフードは消化率が悪い、混ぜ物でかさ増しをしている等が考えられます。良質なドッグフードは、与えた量に比較しても、うんちの量は少ないものです。

 

 

食べ物がうんちになるまで

食べた物がうんちになるまでには、1~2日間かかるといわれています。犬は、喉を通る大きさであれば殆どの場合、咀嚼(そしゃく)はせずに飲み込みます。

 

そこから胃に届き、一時的に蓄えられ、雑菌も殺してしまう程の強い胃酸を分泌して、タンパク質を分解します。そして、ぜんどう運動によって胃液とよく混ぜ合わされ、粥状になって小腸へと送られていきます。
小腸では、タンパク質、糖質、脂肪などの消化と吸収を行い、大腸へと進みます。大腸には消化機能はなく、水分やミネラルを吸収し、うんちを形成して、肛門から排出します。

 

 

うんちの成分

一般的に人間の場合は、80%が水分、残りの20%は腸粘膜の剥がれたものと腸内細菌とその死骸、消化されなかった食べ物のカスです。犬の場合も人間と似ていて、一般的に75~80%が水分、残りが消化されなかった食べ物の未消化分、繊維分や腸内細菌、腸粘膜が新陳代謝で剥がれ落ちたものといわれています。

 

犬の腸内細菌とは、いわゆる善玉菌と呼ばれるもので、ビフィズス菌や乳酸菌、逆に悪玉とされるのが、大腸菌やクロストリジウム属菌などです。人間の腸内細菌に近い構成といわれています。

 

 

ドッグフードとうんちの量の関係

まずは、消化器官の長さ比べをしてみましょう。犬の消化器官は体長の5~6倍の長さがあります。肉食動物のライオンやネコは体長の4倍です。それに対し、草食動物の馬は10倍、牛は20倍と、肉食動物に比べると草食動物は消化器官がずっと長くなっています。肉や魚を食べるより、植物を食べるほうが消化吸収しにくいので、草食動物は長い時間をかけて、分解し吸収するために、消化器官が長い構造になっています。

 

つまり、犬の消化器官は、草食動物に比べると短く、それだけ食べ物を消化、吸収することができる量も少ないということになります。そこに、穀物等でかさ増しをしたドッグフードを与えると、消化吸収が足りないまま、うんちとなって排出されるので、必然的にうんちの量も多くなってきます。反対に、かさ増しなどをしていない良質なドッグフードの場合は、その大半を消化吸収することができるので、うんちの量は少なくなるのです。

 

・うんちの量が多い…ドッグフードに動物性タンパク質をあまり使用せず、穀物や食物繊維が多いため、あまり消化吸収されていない
・うんちの量が少ない…良質な動物性タンパク質の割合が高く、穀物などの割合が少なく、消化吸収が良い

このように、うんちの量が少ないと言うことは、食べた物がちゃんと消化吸収されている証拠です。

 

 

また、添加物にも注意したいところです。人間用の食材にできないような、粗悪な原材料を使用したドッグフードは、原材料の悪さから、そのままだと下痢をしやすくなるため、何らかの便を硬くするための成分を入れる場合も少なくありません。

 

しかし、良質なドッグフードは、原材料が原因で下痢をするすることはないので、便を硬くするための成分を入れる必要はありません。良質なドッグフードは、犬の体のことを第一に考えられ作られたものなので、愛犬に本当に必要なものしか含まれていないのです。

 

犬のうんちの量(回数)は、1日2~3回と言われています。うんちの量だけで、ドッグフードの良し悪しを決めることはできませんが、形状や硬さなども併せて、見極める際の判断材料の一つとなることは間違いないでしょう。

 

 

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