PERORIが考えるドッグフードとドッグライフ

幼犬期のしつけはドッグフードを活用すべき?

 

可愛い子犬を家族に迎え入れ、楽しい時間を過ごすと共に、お互いが快適に暮らしていく為に「しつけ」が必要となってきます。さて、そのしつけのご褒美として使うのは「おやつ」ではなく「ドッグフード」の方が良いのでしょうか?

 

 

ドッグフード? おやつ?

幼犬期から成長期の終わる10ヶ月~1年半にかけては犬の体を作る大切な時期です。免疫機能、骨や関節、健康な内臓などが作られ成長する時期ですから、必要な栄養をしっかりと摂って健康体を育む事が優先されます。

 

その成長に必要な栄養は総合栄養食であるドッグフードで摂取していくのが理想といえます。もし、おやつを与えた場合は、その分のドッグフードは減らして与えないと肥満傾向になってしまいます。おやつを与える場合一日の最大摂取カロリーは一日の摂取カロリーの10%までと言われています。成長の段階である子犬の場合は5%くらいに抑えた方が良いでしょう。

 

一般的に販売されている犬用のおやつは、ドッグフードに比べて高カロリーで栄養はあまり優れていないことが多いので、一日の食事量を100とした場合、ドッグフード95+おやつ5よりも、ドッグフード100の方が子犬の成長に必要な栄養素が摂取できることになります。

 

また、ドッグフードよりも香りがあり嗜好性が高く作られているものが多いので、場合によっては、ドッグフードを食べなくなってしまう恐れもあります。これらが、しつけのご褒美はドッグフードで、といわれている理由の一部です。

 

しかし、日々食べているドッグフードよりも香りがあり嗜好性も高いおやつは犬にとってスペシャルなものです。しつけの時に利用することで、集中力が増します。飼い主の言うことも聞きやすくなり、しつけもし易いという利点があります。

 

 

おやつ選びのポイント

あまりにも嗜好性をアピールしたおやつよりも、体に優しいナチュラルなおやつを選ぶようにします。実は、粗悪なドッグフードが売り場にズラリと並んでいるのと同様に、おやつも人間の食用には禁止されているような原材料、合成人工添加物、化学薬品などが使われているといわれています。売り場には、安全とは言えないおやつが占めているわけです。

 

選ぶおやつを間違えると、アレルギーを引き起こしてしまう可能性も出てきます。せっかくの「しつけ」もアレルギーの痒みで集中できなくなり、何よりもアレルギーは一度発症してしまうと、完治はなかなか難しくなります。

 

そこで、おやつもドッグフード選びと同様に、愛犬の健康を考え無添加のものを選ぶことをおすすめします。また、子犬の成長に良いと思われる食材を利用したおやつも良いでしょう。

ドッグフード選びに大切な3つのチェックポイント 記事はこちら

 

 

しつけのご褒美のタイミング

愛犬が好ましい行動をとった時、ドッグトレーナーはみな「すぐに褒めましょう」と言います。2014年秋に東京大学大学院医学系研究科の河西教授ら研究チームが発表した実験結果では、ラットを使った実験で、グルタミン酸とドーパミンを別々に側坐核に放出し、シナプス強度変化にドーパミンがどう影響するかを調べてみたところ、グルタミン酸によってシナプスが活性化した直後(0.3秒~2秒)にドーパミン刺激があった時のみシナプスの強度が増すということがわかったそうです。

 

神経細胞同士がつながり、この接合した部分はシナプスと呼ばれ、グルタミン酸(興奮性伝達物質)を放出します。犬が何かを学習するとき、シナプスの接合強度が変化します。そして、ドーパミンは、シナプスの強度変化に影響を与えます。

 

つまり、愛犬が好ましい行動をとった時、ドッグトレーナーはみな「すぐに褒めましょう」と言いうのは、このシナプスの強度が増したタイミングを指しているのですね。

 

 

効果的な与え方

・1回の量が多いことよりも回数が多いほうが子犬は喜ぶ

・愛犬が好ましい行動をとった直後に褒め言葉を愛犬に伝えてから、ご褒美を与える

・おやつの種類を変えたりすることで、子犬はしつけに対してワクワク感を感じるようになり、積極的にトレーニングに臨むようになる

 

褒美にドッグフードを使用する場合は、ドッグフードとジャーキーなどをジップロック等密閉できる袋に一緒に入れておくと、ジャーキーの香りがドッグフードに移り、いつものドッグフードが魅力的なおやつに大変身します。

 

ドッグフードをご褒美として活用しても、そのドッグフードが添加物だらけの商品だったら…。おやつを使用したら子犬が喜んだので、沢山与えすぎて肥満傾向に…。これでは、子犬の将来も不安です。いくら「お座り」「待て」が出来ても健康でなくてはいけません。

 

どちらにすべきだ、というのはありませんが、犬用おやつでもドッグフードでも、質の良いものを選び、子犬が健康的に学習が出来るよう、飼い主さんは心がけましょう。

 

幼犬期のしつけに使用するご褒美におやつを使っても良いか、ドッグフードを活用すべきか…、これに関してはペットショップやブリーダーの中でも意見が分かれます。大切なのは、子犬のこれからの健康的な成長を考えることです。

 

 

 

 

 

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