PERORIが考えるドッグフードとドッグライフ
無添加にこだわって作られたドッグフード、原材料にこだわって作られたドッグフードから、人が思わず目を背けてしまうような異臭がすることはありません。また成分表記のトリックに騙されないためにも、ドッグフードを選ぶ際には、以下の3つのポイントに注意するようにしましょう。
まずは「におい」です。実際にパッケージを開封し、ドッグフードの匂いを嗅でみます。その際に、油臭さや薬品臭さはないかどうかを確認します。あまりに人工的なにおいがする場合も避けた方が良いでしょう。
次に「手ざわり」です。これは、実際にフードを手に取って確かめます。このとき、表面がベタベタするようだと酸化した油が表面にコーティングされている可能性がありますので要注意です(ちなみに、素材を生かした無添加のものは、ビスケットのようなサラリとした感触のものが多いようです。
最後に「味」です。実際にご自身でドッグフードを食べてみるのも重要なチェック項目のひとつだといえます。中には、人間が食べてはいけないとされているドッグフードもあるかもしれませんが、そもそも人間が食べられないようなものを愛犬に与えること自体決してよいことではありません。
ドッグフードは基本的に薄味ではありますが、良質なものは、しっかりと素材の風味が感じられます。
ドッグフードの中には、食べさせることで便の匂いがしなくなることを売りにしているものがあります。確かに、犬のトイレの始末をする飼い主さんにとって、便から匂いがしなくなるというのは、ありがたいことかもしれません。しかし、それと引き換えに、そのドッグフードに犬の体にとって好ましくない原料や化学物質が使われていたとしたらどうでしょうか。
そもそも、健康な犬の便からはそれほど嫌な匂いはしないものです。
わざわざ人工的な香料や添加物を使用しなくても、良質な素材を使ったドッグフードを食べることで腸内環境が整えば、便の匂いも自然と軽減されていきます。また、便から強い異臭がするというのは、もしかしたら何らかの病気のサインである可能性もあります。人工的な原料によって便の匂いを消し、そのような体調変化の兆候を感じられなくなるというのは決して良いことではありません。
ドッグフード選びの際は、機能面や利便性よりも、まずは犬の体に良い素材を使っているかどうかを第一に考えることが大切です。
わんちゃんの中には、匂いの気になる、あるいはベタベタするようなドッグフードでも特に気にせずに食べる子もいます。しかし、食品添加物や人工的なフレーバー剤を大量に使用したドッグフードを日常的に食べていると、徐々に本来敏感なはずの味覚が麻痺してしまう可能性があります。逆に、今、食べているドッグフードへの食いつきが悪いわんちゃんの場合、食べ物の安全性を感じ取る感覚が他の犬よりも鋭く、本能で危険なドッグフードを避けているのかもしれません。
いずれにせよ、人間の食品安全基準に満たないような質の低いものを愛犬に与えるべきではありません。そして、多少値段が高くとも、品質のよいドッグフードを選ぶことが、愛犬の健康を守る第一歩になります。