PERORIが考えるドッグフードとドッグライフ
愛犬の健康を考えるうえで、ドッグフードの選び方は、なんとなく理解できているものの、次から次へと開発される新商品に、いったいドッグフードとは、どの程度奥が深いものなのか? と思った事はありませんか?
「動物病院推奨」「獣医師共同開発」というキャッチコピーも見かける事が多くなったドッグフード業界。その研究について少しみてみましょう。
ドッグフードが今の様に、原材料や品質という観点から語られることがなかった当時、ドッグフードは牛や馬、豚の飼料と同等に考えられ、同じ工程で製造されていました。
もちろん原材料も同一です。麦などの茎の部分や雑穀を成形したものに、廃棄処分となる牛や豚の非可食部位を加え、風味を付けていました。非可食部位とは、人間にとって…という意味ですから、牛や豚の内臓、皮、骨などは犬にとっては、可食部位と判断されていたのです。
当時は動物実験、嗜好性の研究という概念も、全くもって存在していませんでした。犬が食べるかどうかは、犬次第でした。食べないからといって、代用となる食べ物もありませんし、犬の好き嫌いを気に留める飼い主も、ほとんどいませんでした。
でも、時代と共に犬との生活スタイルも変化を見せ、犬の健康にも関心が集まるようになった事で、ビジネスとしての製品開発が行われるようになりました。その新たなビジネスに初めて本格的に参入したとされるメーカーがアメリカにあります。
ペットビジネス大国と呼ばれるアメリカにおいて世界最大規模と言われる、ドッグフード専門の研究施設があります。
この施設では、150人を超える獣医師、栄養学者、科学者、技術者と、世界最先端の設備技術、そして施設内で飼育されている相当数の犬猫とで、日々、ドッグフードの研究を重ねています。
具体的な施設の規模や、飼育している動物の頭数、飼育環境についてはもちろん秘密とされていますが、あくまでも「飼育」「協力」であり「動物実験ではない」という事が、その施設のスタンスとなっています。その施設が世界のドッグフード品質向上に一翼を担っているといえるでしょう。
犬は肉食であった、群れで暮らす動物だ、飼い主は犬の上位者でなくてはならない…などの言葉は、今では一昔前の話しといえるでしょう。犬の食性も、人間との生活や医療の進歩と共に、日々進化を遂げています。ドッグフードの研究も、この進化に対応できるように日々進んでいます。
研究所での研究成果が100%の形で、ドッグフード製品に反映されているとは言いかねますが、ドッグフードに関する資料やスタンスは、世界中のドッグフード業界に影響を与えていると言えるでしょう。