PERORIが考えるドッグフードとドッグライフ
可愛い子犬を迎え入れ間もない頃、飼い主さんは今までとは違う、忙しくも楽しく充実した新しい生活を送っていることでしょう。わが子のようにかわいい子犬のために何か…とペットショップへ行くと、お洋服やベット、食器やリード、可愛いもの、お洒落なもの、個性的なものなど、様々なグッズに心がくすぐられているかもしれませんね。
ドッグフードも然り、パピー用のドッグフードも様々なメーカーのものが並んでいます。パッケージにはそれぞれのドッグフードの特徴が書いてあり、店員さんにお店で人気のドッグフードを聞いたり、お勧めのドッグフードを聞いてみたり…現在与えているドッグフードとは違うものを試してみたくなりますよね。
子犬を家族に迎えたときに大抵の場合、しばらくの間はそれまで子犬が食べていたドッグフードと同じものを与えるようにと言われたと思います。ブリーダーやペットショップによって「しばらくの間」の期間は若干異なりますが、成犬になるまでずっと同じドッグフードを与え続ける必要はありません。他のドッグフードに切り替えても特に問題はありません。しかし、急なドッグフードの切り替えは、子犬にとって大きな負担となります。
新しく子犬が家族に加わってから、どれくらい経ちましたか? 最初の一週間~10日は、迎え入れる前の所で食べていたドッグフードと同じものを与えましょう。「ニューオーナーシンドローム」という言葉をご存知ですか? 私たち人間にとって子犬は新しい家族ですが、子犬にとっては、飼い主さんはまだ見知らぬ人間です。慣れた環境から突然、新しい場所、新しいにおい、見知らぬ声に囲まれて、子犬は私たちが想像している以上にストレスを感じています。そのストレスから下痢や嘔吐、食欲不振、神経性腸炎などの症状が現れ、これらを「ニューオーナーシンドローム」(新しい飼い主症候群)と呼びます。
この時期に、普段食べていたものとは違うドッグフードにするのは更にストレスを与えることになりかねません。新しい環境で子犬は下痢になりがちです。ここでドッグフードを変えてしまうと「新しい環境のため」なのか「新しいドッグフードのため」なのか判断もつきにくくなります。成犬なら乗り切れるようなちょっとした体調不良も体の小さな子犬にとっては命取りになることもあります。
特にお迎えしてから2日~3日が最も慎重にならなくてはいけない期間とされています。お迎えしてから1週間~10日も経つと、少しずつ新しい環境にも慣れ、においや音にも殆どストレスを感じることなく過ごせるようになってきます。しかし、ドッグフードの切り替えはもう少し待ちましょう。ブリーダーやペットショップによっては、生後6ヶ月頃までは同じドッグフードをすすめている所もありますが、目安としては、子犬をお迎えしてから1ヶ月経った頃からドッグフードの切り替えを検討していっても問題はありません。
但し、それは子犬の体調によって違ってきます。ドッグフードの切り替えの必須条件は「食欲が安定してしっかりと食べられていること、便の状態が良好なこと」です。十分に観察をしてあげてください。
ドッグフードの切り替え方は、今まで食べていたドッグフードに新しいドッグフードを徐々に入れてその割合を変えていきます。始めは1~2割程度入れ、便に問題なければ徐々にその割合を増やしていきます。約1週間~10日程かけて新しいドッグフードに切り替えます。
もともと胃腸が弱い子犬などは、便の状態がゆるくなるようであれば、割合を少し前の段階に戻す等しながら、約2週間程かけて切り替えていきます。新しいドッグフードに切り替える際には、便の状態と共に、皮膚の状態も一緒に確認していきましょう。
ドッグフードの離乳食からカリカリフードへの切り替え方 記事はこちら
皮膚疾患になりやすい犬種ではありませんか?食物アレルギーを持っている場合もあります。一度発症すると完治までに時間がかかるケースもあるので、ブラッシングなどをしながら、皮膚の状態の確認もお忘れなく。
可愛い子犬を日々よく観察して健康状態を確認する、けれども神経質になることはありません。飼い主さんがあまりピリピリと神経質に心配していると、その感情が子犬にも伝わります。子犬の健康を守るのは飼い主さんの役目で、よく観察してあげることは重要ですが、おおらかな気持ちで子犬に癒されつつ健康状態も気にかけることが大切です。そうすることで今もこれから先も素敵なドッグライフを満喫することが出来るでしょう。