PERORIが考えるドッグフードとドッグライフ

犬の乳歯遺残ってなに?

 

最近、愛犬の口臭が気になる…と感じたことがありませんか? 子犬の頃はあまり気にならなかったはずの口臭も、2歳、3歳と年齢を重ねるにつれて徐々に不快な臭いに…。

 

実はこの口臭、「歯並び」が原因な場合もあります。一般的には口臭の原因は「歯磨きをしていないから」「高齢だから」「ドッグフードの栄養バランスが悪く腸内環境が整っていない」などの理由があげられますが、「歯並び」が原因で歯垢や歯石が付きやすい、歯の隙間に食べ物が残ってしまう事もあるのです。

 

 

原因は「乳歯遺残」という症状

犬も人間と同様で子犬の頃に乳歯が抜け、永久歯に生え変わります。目安としては生後3カ月頃、ちょうど甘噛みが強くなり始め手を焼くころです。この時期に乳歯が生え変わり、永久歯が生えるので歯茎がむずがゆく甘噛みをしているのです。

 

永久歯の生え変わりは、遅くとも生後半年までには全て終わると考えておくとよいでしょう。でも、ごくまれに本来抜けるべきはずの乳歯が抜けきらず、そのまま歯茎に遺残してしまい、永久歯が後から生えてしまい、一か所に2本の歯が並んで生えてしまうという症状が起こります。この場合、2本の歯は狭いスペースに密着した状態で生えるため、歯並びは悪くなり、歯の隙間に歯垢や歯石がたまりやすくなってしまいます。

 

 

愛犬の口の中をよく確認してみましょう

本来の永久歯である太く、しっかりとした歯のすぐ後ろや横に細く尖った歯が生えていませんか?

 

この症状は、主に小型犬特に「鼻の短い犬」に多く見られます。チワワやヨークシャーテリアなどが代表格です。顎の骨格が非常に小さく狭い犬種に多く見られますが、症例は少ないものの小柄なダックスやシュナウザーなどにもみられる事もあります。

 

 

乳歯遺残を予防するには?

乳歯遺残を予防するためには、「甘やかさない」事も大切です。本来の乳歯が生え変わるべき時期に、「硬いもの」をしっかりと噛ませ、顎の骨格の正常な発達を促してあげましょう。食事はもうドッグフードをふやかす必要はありません。硬いままのドッグフードをしっかりと噛んで食べさせるようにします。缶詰やジャーキーなどの柔らかい食事は極力控えてあげましょう。

 

おもちゃを用意するときは、軽くやわらかい「ぬいぐるみ」よりも、やや重量感のある噛み心地のいいものを選んであげましょう。人間も「するめ」や「にぼし」といった硬いものを食べると歯が丈夫になると言われていますが、犬も同様です。

 

 

乳歯遺残の治療法は?

この乳歯遺残をそのまま放置しておくと、若く健康なうちは特段問題がありませんが、シニアになるにつれて、口臭の悪化、虫歯などの歯周病を引き起こしてしまいます。治療する方法は、残ってしまっている乳歯を抜歯する事ですが、この場合、全身麻酔が必要となります。

 

簡単な手術なので数時間の処置で完了しますが、シニアになってからの全身麻酔は体に大きな負担を掛けてしまいます。出来れば生後1年未満に処置を済ませて置く事をおすすめします。

 

おすすめの時期として、避妊去勢の手術と同時に行うという方法です。この手術は全身麻酔を必要としますので、麻酔の効いている間に残ってしまっている乳歯の抜歯も併せて行います。避妊去勢手術を受ける際には、乳歯遺残の有無を獣医師に確認し、もし残っている場合は同時の処置を相談するとよいでしょう。

 

 

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