PERORIが考えるドッグフードとドッグライフ
お迎えしたばかりの幼い子犬の時期は、何にでも興味津々です。目についたものに、なんでも興味をもち、とりあえず口に咥えてみたり、かじってみたりして、その物体を確認します。
目に映るすべてのものが楽しそうに見え、ワクワクした毎日を送っていることでしょう。
ペット保険会社の調査によると、誤飲は0歳の発生率が一番多いそうです。好奇心が旺盛で、食べてはいけないという学習経験や警戒心が未発達なため、そのまま飲みこんでしまい、誤飲事故につながってしまうというものです。
犬が誤飲しやすく、気をつけなくてはならないものは、輪ゴムやヘアーゴム、ヘアピンなどの小物類、つまようじや竹串など先の尖った物、人間用の医薬品、ティッシュペーパーなどの紙類、タバコ、ラップやビニール袋など、どれもこれも身の回りにあり、うっかり置きっぱなしにしがちな物ばかりです。飼い主さんがしっかり管理してあげなくてはなりません。
まだ、ふやかしたドッグフードを食べている子犬がドライのままの、そのままのドッグフードを飲みこんでしまったら…。粒の大きさにもよりますが、ドライフードを食べたこと自体はさほど心配はいりません。もしかしたら、ちょっと体がびっくりして、下痢をする場合もあるかもしれませんが、ドッグフードの成分が体に危険なわけはありません。
子犬がドライのままでドッグフードを食べたときに心配なのは、喉詰まりです。子犬が誤飲して、その食べたものが詰まってしまう場所は「食道」「胃」「腸」の主に3か所です。
粒が大きいドッグフードをふやかさずに食べてしまい、喉で詰まった場合は、気道を圧迫して呼吸困難になってしまいます。
犬は基本的に食べ物を丸のみする習性があるので、食べたものが喉に詰まりそうな場合は、自分で吐き出そうとしますが、完全に詰まってしまうと吐きたくても吐けない状況になってしまいます。
子犬が呼吸困難でぐったりしている状態は、緊急を要します。飼い主さんの応急処置で、生死を分けることもあるので、焦らず、落ち着いて行動をすることが大切です。
~喉詰まりの応急処置~
・子犬の体をできるだけ固定します。他に誰かいれば、子犬が動かないようにしっかりと押さえてもらうとよいでしょう。
・子犬の口を開け、手で舌を引き出し気道を開きます。
・懐中電灯で口の中を照らしてみて、ドッグフードの位置を確認します。
・ドッグフードが見えるようであれば、ピンセットなどでゆっくりと取り出します。この時、先の尖ったピンセットを使うと喉を傷つけてしまうので気をつけましょう。
・ピンセットなどで、取り出すことが無理な場合は、子犬の足の付け根を持って、逆さまにぶら下げ、背中を叩いてドッグフードを出します。
・それでも取り出せない場合は、先端が丸い、細長い棒を口から慎重にいれ、ドッグフードを喉の奥に押し込むようにします。
呼吸困難になっている場合は、一刻を争うので、まずは呼吸が確保できるように対処することが重要です。
詰まっていたものがなくなれば一安心です。食べたものがドッグフードの場合、毒性のあるものではないので、すぐに病院に走る必要はありませんが、消化機能がまだ未発達な子犬は、ドライフードがうまく消化できずに、軟便や下痢になってしまうかもしれません。子犬は下痢により体力を消耗します。その場合は少し様子をみて、下痢が続くようであれば、獣医師に相談してみましょう。
誤飲は飼い主さんの注意で防ぐことができます。ふやかしたドッグフードしか食べていなくても、食いしん坊な子であればドライフードもパクパクと食べてしまうことでしょう。
また、食べてはいけないものを飲み込んでしまうと一大事です。喉詰まりを起こすと呼吸困難になり生死に関わりますし、お腹の中で止まってしまうと、切開手術が必要になります。
普段からドッグフードの保管にも気を配り、その他にも、子犬が口にしそうなもの、興味を持ちそうなものは、きちんと管理しておきましょう。
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