PERORIが考えるドッグフードとドッグライフ

ドッグフードは複数種類を混ぜ合わせるべき?

 

 

愛犬の食事は、多くの飼い主さんが関心を寄せる話題です。様々な栄養学、レシピが提案される中で、ドッグフードは、単一製品を長期間継続して与えるべきではない、複数のドッグフードを混ぜて与えるべきという情報も、注目を集めています。このように、様々な情報が日々行き交う中で、大切な事は、聞いたことをそのまま取り入れるだけではなく、きちんと基本を理解し、愛犬に合わせたアレンジを考える事です。

 

 

混ぜ合わせるには目的を明確にすること

ドッグフードを複数種類混ぜ合わせるべきかどうか?と悩む時は、まず「なぜか」を理解しておきましょう。このような手法が盛んに拡散された背景には、

・ドッグフードは栄養バランスが整っていない

・必須栄養素が不足しているドッグフードがある

・単一の動物性タンパク質、素材だけを長期間摂取し続けることで、アレルギーを発症するリスクが高まる

・愛犬が食べ飽きてしまう

・粒、形状の異なるドッグフードを混ぜ合わせることで、歯の表面が研磨され、虫歯予防効果がある

などの情報が関係しています。

 

確かに、安価なドッグフードの中には、必須栄養素である動物性タンパク質が、まるで配合されていないドッグフードや、特定の栄養素が配合されていない製品も見られます。

しかし、無暗にドッグフードを複数種混ぜ合わせても、中身を理解できていないと、さほど栄養面での改善は見られません。

 

ドッグフードを混ぜ合わせるには、なぜか? どのような目的があるのか? 何を改善したいのか? をしっかりと考える必要があります。

 

 

アレルギーがある場合にオススメの混ぜ合わせレシピ

ドッグフードを複数種混ぜ合わせる目的として、アレルギー対策があります。動物性タンパク質に、アレルギー反応を起こす体質の場合、なかなか市販のドッグフードを、安心して与えることができないことがあります。

 

しかし、犬にとって動物性タンパク質は、必須栄養素ですから、日々の食事から完全に除去することも出来ません。

 

そのような場合には、

・安全性の高い穀物や野菜で作られているドッグフード

・良質で希少種の動物性タンパク質で出来たドッグフードや食材

を混ぜあわせるという方法があります。

 

穀物や野菜を多く使用して作られいるドッグフードの中には、その製品単独では栄養バランスが不足するものの、栄養補給として、ビタミン摂取などを目的として、他製品との混ぜあわせを前提に開発されているドッグフードがあります。

 

このような製品に、馬や鹿、カンガルーやうさぎ、魚などのアレルギー発症リスクの低い、動物性タンパク質を配合します。このような組み合わせにする事で、より安全性の高い食事を用意することができます。

 

このように1製品では足りない栄養素を他の製品で補うという目的であれば、複数種のドッグフードを混ぜあわせることに効果があります。

 

また、食へのこだわりの強い小型犬の場合、嗜好性の高いチキンを主原料としたドッグフードを与えているものの食べ飽きてしまい、何か別の製品をトッピングしたいという時には、穀物や野菜を主原料としたドッグフードをメインに、魚や肉類をトッピングとして、取り入れてもよいでしょう。

 

魚をトッピングすると、不足しがちな脂肪酸の摂取が出来る上に、脂肪分の摂取過多は回避できます。この時、肉類をトッピングすると、脂肪分摂取過多で肥満につながる事もあるので、注意が必要です。

 

混ぜあわせることで、どのような効果があるのか、どのようなデメリットがあるのかを、総合的に考えてあげると、自然と混ぜ合わせのコツをつかむことが出来、楽しみながらアレンジを考えることができるようになります。

 

 

混ぜ合わせる事でのデメリット

複数のドッグフードを混ぜあわせることは、愛犬にとって、メリットばかりがあるわけでは、ありません。混ぜ合わせることでの最大のデメリットは、不調が起きた時に、その原因の特定が難しいという事です。

 

アレルギー、脱毛、下痢、嘔吐など、様々な体の不調は、大抵の場合、食事の直後ではなく、数週間~数か月後に発症します。

 

その為、複数のドッグフードを与えている場合、いつ頃に与えた、どの製品が原因になっているのかを特定することが難しく、症状改善の為に、除去を考えても、何を除去すればいいのかを突き止めることが困難になります。

 

この点がドッグフードを混ぜあわせることの最大のデメリットといえるでしょう。

 

 

 

混ぜ合わせる場合は体重、体形の変化も気にかけて

ドッグフードのパッケージに記載されている給与量は、あくまでもその製品だけを、単独で与えた場合の給与量であり、摂取カロリーです。その為、複数のドッグフードを混ぜ与える場合には、この給与量の数値が参考になりません。

 

日々愛犬に食事を与える中で、愛犬の体重、体形の変化を気に掛けつつ、体重の増減に合わせて給与量の調整をしてあげましょう。

 

ドッグフードは、製品、メーカーによって同量でも、配合カロリーが大きく異なります。また、愛犬の運動量、年齢、体質によっても、異なる変化が見られるので、一月に一度は、愛犬の体重測定をしてあげるとよいでしょう。

 

 

食事にオールマイティなルールはありません

インターネットを通じて、様々な飼い主さんの意見が飛び交い、目新しい手法につい目が留まってしまいがちです。でも、犬も人間と同じで環境や年齢、運動量、ストレスなど、様々な要因が日々の健康に関係しています。

 

必ずしも、全ての犬にオールマイティに、効果のある食事法を見つけることはできません。唯一言えることは無添加のドッグフードが好ましいということぐらいです。様々な情報を参考にしつつ、愛犬にあった、ベストな食事を見つけてあげましょう。

 

 

 

 

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