PERORIが考えるドッグフードとドッグライフ
高品質で安心できる国産や無添加のドッグフードが、続々と誕生する中で、なかなか解決の糸口が見いだせないのが、愛犬の摂取水分量不足ではありませんか?
でも、この問題は自宅にある野菜を活用することで、簡単に解決ができます。ぜひ、愛犬のためにひと手間をかけてあげましょう。
犬にとって日々のうんちは、健康状態を飼い主に伝えるための、大切な手段です。犬は、とても痛みへの耐性が強く、持病を抱えていても表情や行動に、できる限り表すことの無い様に、生活をします。
でも、うんちの状態だけは、犬自身でコントロールすることが出来ないので、その異変がすぐに反映されます。
下痢や軟便をした時は、即座に愛犬の不調に気が付くものの、便秘はつい見逃してしまっていませんか?
犬のうんちは
・食事と同じ回数の排泄
・バナナのような形状(1本につながっています)
・指でつまむと軽く形状が残る程度の軟度
が健康のサインです。
愛犬のうんちを、改めて観察してみると
・排泄の時に愛犬がかなり力んでいる
・数cm単位に短く途切れて排泄される
・とても硬い、乾燥しているような感触
という事はありませんか?
このような状態は、慢性的な便秘を起こしているサインです。慢性的な便秘は、愛犬の新陳代謝を悪化させ、内臓機能に負担をかけ、胃腸の働きを鈍化させてしまいます。
もちろん高齢になり、筋力が低下し始めると、力む事での排泄ができなくなり、次第に、体内に残留する便の量も、増えてしまいます。
このような悪循環は、慢性的な摂取水分量不足が、原因にあります。
私達人間が日々食べている食事には、おおよそ60~80%もの水分が、素材に含まれています。さらに食事中に水を飲んだり、日中に水分を補給しますから、一日に数リットルもの水分を、無意識ながらも摂取しています。
この摂取水分量は健康な体を維持するうえで最低限必要な分量です。
一方、愛犬が食べているドライのドッグフードはどうでしょうか?
パッケージの成分表示欄を確認すると、含有水分量は10%以下の数値が記載されています。この数値は、ドライフードを長期間保存し、品質を維持するうえで、必須となる数値です。
本来であれば、ドライフードを与える時に、素材が本来含有すべき水分量を補充し、与える必要があります。
簡単な方法は、成犬になってからもドライフードをふやかし与える方法がベストですが、手間がかかる、虫歯が心配などの理由から毎日続ける事への躊躇もあるでしょう。
そんな時は、ふやかすのではなく、ドッグフードを与える直前に、常温の水やぬるま湯をドッグフードにかけて与えましょう。時間を置かずに与えれば、ふやけることはありません。
また、愛犬に効率的に水分を摂取させ、なおかつ健康状態を良好に保つには、家庭にある野菜を上手に活用してみましょう。
日々の調理の中で、野菜の端や茎の部分など廃棄する部位が必ず生じます。例えば、キャベツの芯やブロッコリーの茎、ニンジンやダイコンの先端部分、果物の芯などです。
これらの部位は人間の食卓へ並ぶことなく廃棄されてしまいますが、実は栄養が豊富な部位でもあります。
これからは、これらの部位を廃棄せずに、ジューサーやミキサーにかけて愛犬に与えましょう。
細かく砕く、みじん切り程度にする、ジュース状にするという仕上がり具合は、愛犬の好みや年齢に応じて調整をしてあげましょう。
出来上がったグリーンスムージーは、愛犬の好みに応じて、ドッグフードにかけスープにしたり、ふやかしの際の水の代用にしてもよいでしょう。
この方法であれば
・不足しがちな摂取水分量を簡単に補う事ができます
・野菜の組織が粉砕されるので、消化の苦手な繊維質のある野菜も、スムーズに消化吸収ができます
・日々の食事で偏りがちな栄養バランスを整える事ができます
・胃腸の調子を整える効果が期待できます
毎日の手作り食は時間的にも、栄養素的にも難しいという場合でも、ドッグフードにグリーンスムージーをトッピングするだけという、ひと手間であればとても簡単です。
慢性的な便秘の症状は、愛犬が若く、健康なうちは筋力を活用し、自力でうんちを排泄することが可能ですが、高齢になるにつれて、このような力任せの排泄ができなくなります。
力むことで、体制を崩してしまったり、力んでも排泄ができずに、下剤などを利用せざるを得なくなることもあります。
野菜は上手に摂取することで、胃腸の働きを助けてくれる上に、摂取水分量が増えるので、新陳代謝も向上します。
高齢になり、硬いものが食べづらくなっても、ふやかしたドッグフードなど、柔らかい食材ともよくなじむので、ぜひグリーンスムージーを活用した食生活を取り入れてあげましょう。