PERORIが考えるドッグフードとドッグライフ
春から初夏にかけては、暖かく過ごしやすくなり、愛犬とのお出かけにも最適な季節です。飼い主もアクティブになりいろいろなレジャー計画を立てたいところです。
でも、なぜか愛犬の元気がない? 食欲がない? と不安に感じることがあります。せっかくの春なのに、愛犬にこのような不調がみられるのはなぜでしょうか?
犬にとって、春は妊娠・出産を迎える季節です。寒い季節が終わり、暖かい季節が始まると、生理現象的に体の機能に変化が起こり、たとえ妊娠をしていなくても、ホルモンの分泌量が変化し、体調の変化がみられます。
犬は、妊娠初期は食欲が増しますが、出産が近づくにつれて食欲が減退し、出産直前には何も口にしない日が続くこともあります。このような生理現象は、避妊手術を済ませている愛犬にも起こることがあります。
愛犬がいつものドッグフードを食べないからと、飼い主としては、つい栄養価の高い食べ物、愛犬の好物などを用意し、何とかこれまでと同じ食欲を取り戻そうと考え、試行錯誤してしまいがちです。
でもこのような不調は、愛犬自身が自然に体のリズムをリセットすることが大切です。
無理に嗜好性の高い食べ物で食事をさせなくても、静かに見守ってあげさえすれば、自然と今まで通りにドッグフードを食べる状態に戻ります。
・愛犬の表情が曇っていないこと
・下痢や軟便などの不調がみられないこと
・嘔吐がないこと
を気にかけつつ、回復するまではレジャーなどは控え、愛犬を静かに過ごさせてあげましょう。
また、このような時期は、他の犬との交流を嫌がることもあります。元気づけようとドッグランに連れ出したり、散歩中に他の犬と遊ぶことを、あえて薦めずに、愛犬の気の向くままに過ごさせてあげましょう。
食欲減退がみられる前後に、愛犬がぬいぐるみやタオルを常に身近に置き、子育ての真似事をすることもあります。
これは犬の本能から起こる行動で、ぬいぐるみが愛犬にとって、とても大切な存在です。
かわいいからと追いかけ写真をとったり、一緒に遊んであげようと思い、無暗にぬいぐるみに触れたり、清潔にしてあげようと思い洗濯をする必要はありません。
愛犬の気が済むまで大切に傍に置かせてあげましょう。
数日もすれば、自然とぬいぐるみへの執着も消え、食欲も回復し、いつもの元気を取り戻すので、この時期の食欲減退は心配ご無用です。
同じような症状、変化がみられる季節は春だけでなく、秋にも起こります。この時期、愛犬の抜け毛が増量し、掃除やブラッシングの手間が大変な時期でもあります。
換毛期は、犬にとっても全身の被毛が抜け変わるという生理現象が起き、体にもいろいろな変化が起こりやすい時期です。
換毛期は体の機能も乱れ勝ちで、原因不明の不調が起こることもあります。
基本的には、愛犬に負担になる行動をさけ、安静にさせてあげることを最優先に考えてあげましょう。
大抵の場合は1~2週間でもとの状態に、自然と回復をするので、心配はいりません。
食事はいつもと変わらないドッグフードを量を少し減らして与える、シャンプーやブラッシングは最低限の回数で短時間で済ませる、深刻な症状がない限りは通院も控えてもよいでしょう。