PERORIが考えるドッグフードとドッグライフ
暖かい季節になると、気分も前向きになり活動的になる反面、不意に不安や疲労感を感じることがあります。いわゆる5月病です。
春になり張り切っていた気持ちが、一段落した5月の中頃から終わり頃に、どっと疲労感として現れる症状です。実はこのような春先の不調が、犬にもみられることがあります。
いつもと同じ散歩ルートなのに、何度も立ち止まり臭いを嗅ぐ、そわそわと落ち着かない素振りを見せる、何度もマーキングをしようとするなど、春先の愛犬の散歩に変化がみられることがあります。
帰宅後はぐったりと疲れていたり、中には散歩へ行きたがらないという事もあるでしょう。
実は、犬にとっても春は、何かと気苦労の多い季節です。
春になると、引っ越しや転居の数が年間で最も多くなります。それまで歩きなれた散歩道に、突然見知らぬ犬の臭いが登場し、混乱や警戒をするものです。
また、春になると新たに犬を飼い始める方も増え、愛犬にとっては、自分の縄張りに突然新入りが続々と増えるのですから、当然何かと気苦労が増えてしまいます。
特にオス犬の場合、去勢を済ませてあるとはいえ、縄張りは重要な問題ですから、無視をするわけにもいかず、マーキングをして、自分の存在をアピールしなければなりません。
このような生活の変化は、特に若い犬にとっては重要な問題で、日々の散歩の都度、いろいろな情報収集をするために、臭い嗅ぎを頻繁に行うでしょう。
飼い主としては、そのようなことは気にせずに立ち去りたいものですが、愛犬に臭い嗅ぎを中断させ、無理やり立ち去ることは、かえって愛犬にストレスを与え、不安を増大させてしまう原因となります。時間や周りへの負担にならない程度に、愛犬に付き合ってあげましょう。
春になると、なんだか愛犬がイライラしているように見える、今まで嫌がらなかったお手入れを拒絶するようになる、今まで食べていたドッグフードを食べずに、食事の好き嫌いが目立つなど、生活に変化がみられることがあります。
この時期、ホルモンバランスの乱れや発情など、犬にとっても様々な体調の変化が起こる時期で、それまでに比べ、ナーバスになりやすい時期でもあります。
ただ、大抵の場合、一過性の行動で自然と元の状態に戻るので、しつけだからと厳しく接することにこだわらず、そっとしておいてあげることも大切です。
特に去勢、避妊手術が済んでいない場合や、手術直後の場合、春~初夏にかけて神経質に見える行動が目立つこともあります。愛犬の生理現象と考え、そっと受け入れてあげましょう。
春~初夏にかけておこる、愛犬の様々な変化が、必ずしもしつけや飼い主の都合で、問題解消できるものばかりではありません。
中には愛犬のこだわりが強く、解消できない問題もあるでしょう。でも優先すべきは、お互いに負担やストレスを感じずに生活をすることです。
人間にも相性や苦手、不得手があるように、犬にも相性や好き嫌いがあります。初対面の犬と愛犬が仲良く出来ない、吠えてしまう場合は、あえて無理強いをせずに散歩ルートを変え、新たな縄張りを開拓すればよいと、おおらかな気持ちで考えてあげましょう。
せっかくの散歩ですから、愛犬が楽しめるよういろいろな方法を考えてあげるのも、楽しいものです。愛犬の不調が長引く場合は、心機一転させてあげることも効果的です。
- おすすめ記事 -