PERORIが考えるドッグフードとドッグライフ
暑い季節の散歩は、飼い主にとっても愛犬にとっても辛いものです。朝6時にはすでに日が昇り、アスファルトは熱を発しています。
朝の暑さを避けるには、まだ日が昇らない時間帯の散歩を進める意見もありますが、毎日の早起きはそれなりに負担になります。そのような時、夜間になり気温が下がり、アスファルトの熱も冷めたころの散歩は、とても快適でスムーズです。
ただ、夜間の散歩には昼間とは違う注意点があることを心がけておきましょう。
犬の散歩で気にかかることの1つは、犬の無駄吠えです。他の犬と遭遇した時はもちろん、夜間には自転車やバイク、人影に驚き吠えたてることもあります。
この時、日中と同じように吠えている場合でも、夜間は周囲が静かなため数倍も音が響き、より不快に感じられてしまいます。
基本的に、夜間の散歩も周囲に迷惑をかけない事がルールとなるので、散歩に出掛けるときは、少量のドッグフードやおやつを持参し、愛犬が無駄吠えを始めそうな素振りを見せた場合は、即座にドッグフードやおやつを与え、吠える前に気を反らしてあげましょう。
無駄吠えが激しい場合は夕食を控え、散歩中に与えるドッグフードが夕食になるよう、十分な量を持参しましょう。
こまめに与えることで、愛犬は次第に吠えることよりもドッグフードをもらう事に夢中になります。
こうすることで、周囲への騒音を回避することが出来ます。もし、毎日同じ場所、同じ犬に吠えてしまう場合は散歩ルートを変え、遭遇を回避することが効果的です。
動物病院の夜間救急外来には、散歩中に事故に遭い搬送される犬が少なくありません。もちろん飼い主が傍を歩いているにも関わらず、夜間は犬にとって危険がたくさんあります。
例えば
・交差点の出会い頭に自転車やバイクと犬が衝突してしまった
・愛犬の存在に驚いた通行人が転倒してしまった
・道路際を歩いていた愛犬が自動車にひかれてしまった
などです。
中でも、交差点や曲がり角での衝突事故は、相手側の車やバイクがスピードを緩めておらず、深刻な事態になりがちです。
これらの事故が起こる原因は、夜間、視界の悪い中で、歩行者である人間の存在は認識できても、その足元に小さな犬がいること、手にリードをもっていることまでは認識されにくいからです。
特に雨の日は傘に目が行きがちで、足元にいる犬や手に持つリードが認識されない確率が高まります。
このような突発的な事故は、お互いが冷静に対処できないことが多い上に、急患対応が可能な動物病院が見つからないなど、その後の対処にも大変な苦労が伴います。
夜間の散歩では
・曲がり角では一旦止まり、自転車やバイクの通行を確認する
・犬のリードは短く持ち、飼い主の傍を歩くようコントロールする
・通行人への飛びつきは決してさせないよう注意する
昼間の散歩とは異なる点ですが、常に気にかけ安全に散歩をしてあげましょう。
夜の散歩では「光る」アイテムは欠かせません。飼い主自身の安全のため、愛犬のためにも光るアイテムを必ず着用しましょう。
飼い主用におすすめのアイテムは
・アームバンドやリストバンドなど暗闇でも存在のわかる反射材を使用したもの
・懐中電灯
・反射材や蛍光塗料を使用したリードやお散歩バック
などです。
暗い夜道では、人間の存在も見落とされてしまう事があります。走行中の車からは、人間の存在が意外に見えにくいものです。
特に愛犬の排泄物を片づけようと身をかがめているときはなおさらです。車だけでなく自転車やバイクとの衝突事故に巻き込まれてしまう事もあります。
懐中電灯は街灯のある散歩ルートでも必須アイテムです。できればストラップが付き手から下げて持ち歩けるものや、ショルダー式でぶらさげて携帯出来るものがオススメです。
犬連れでの外出ですから、いつでも両手が自由になると安心です。
愛犬用には
・反射材や蛍光塗料を使用した首輪
・LEDライトを装填したペンダント
・明るい色の洋服
などがオススメです。
散歩中に自動車やバイク、自転車からいち早く認識をしてもらえるように、いくつかのアイテムを組み合わせ使用するなど工夫をしましょう。
光るアイテムは首からぶら下げてしまうと陰になり見えにくくなるので、リードやハーネスなど愛犬の背中側に付けると効果的です。
愛犬の毛色が黒や茶色の場合は、明るい色の洋服を着せるだけでも存在感は各段にあがります。散歩用にカラフルで派手な洋服を用意してあげましょう。
暑い季節や交通量の多い地域では、夜間に愛犬の散歩をする方が多くみられます。夜間の散歩には様々なメリットがありますが、反面で危険を伴うこともあるので、十分な安全対策を心がけておきましょう。