PERORIが考えるドッグフードとドッグライフ
犬の体は子犬の場合70~80パーセント、成犬の場合は50~80パーセントが水分で出来ています。体の約半分が水分ということに驚きますね。動物は体脂肪のほぼすべてとたんぱく質を半分失ったとしても生きることができますが、体内の水分の15%を失うと死んでしまいます。水分は健康を維持する上でとても重要な存在と言えます。
夏の暑いさなかでも、愛犬を連れて外出しなければならない事もあるでしょう。そんな時には、適切な水分補給を忘れずにおいてあげてください。散歩や歩行中であれば、愛犬がハアハアと舌を出す様子から体調の異変に気付くことができるでしょう。しかし、犬がハアハアと舌を出してから、水を差しだしてもすでに遅いのです。ハアハアとなっている最中は、犬はなんとか体温を下げようと必死ですから、水には見向きもしません。
また、車に乗車中キャリーバックの中はエアコンの風が届かず、愛犬の体温で蒸れてしまい想像以上の高温になります。到着した時には、愛犬はぐったりという恐ろしいことも…。どちらの場合も、犬の体温が上がってしまう前の水分補給が重要と言えます。
愛犬の水分補給の方法として、次のようなものがあげられます。
犬の鼻に水を数滴たらします。犬は違和感を覚え、舌で鼻を舐めるでしょう。そうすることで、お皿にある水に意識がいき、水を飲むきっかけになります。
人間用のスポーツドリンクを少量お皿に入れ、水で薄めて与えます。スポーツドリンクの風味にそそられ、お皿の水を飲むきっかけになります。この場合、薄めることで人間にはスポーツドリンクの臭いが分からなくなってしまうので、大丈夫かな?と思われがちですが、犬の嗅覚であれば、ちゃんと嗅ぎ分けています。初めてスポーツドリンク入りの水を出されても、愛犬が警戒してしまう場合もあるので、日ごろ、家庭でも時々与えておくことで、外出先での水分補給がスムーズになります。
とにかく水分補給が優先される場合には、牛乳を水で薄めたものや、下痢をしないわんちゃんであれば牛乳をそのまま与えてもOKです。下痢などの心配がある愛犬にはおなかにやさしい犬用ヤギミルクを与えると良いでしょう。
愛犬が十分な量の水を飲んだのかどうか判断が難しいことでしょう。そのような場合は、上記の方法をいくつか組み合わせ、味の異なる水を何度かに分けて与える方法もおすすめです。また、症状が落ち着き、食べ物を口にすることが出来るようであれば、パンに水を含ませて食べさせたり、白米に水をたくさんかけて食べさせるという方法でも、水分補給効果があるので覚えておいてあげてください。
愛犬が脱水症状を起こしてしまった場合、家庭でのケアでは対処ができず、最悪の場合、死に至る場合もあります。動物病院の処置までの間、少量でも水分の摂取ができるようにしておくとよいでしょう。
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