PERORIが考えるドッグフードとドッグライフ

ドッグフードの種類について

 

今から数十年前に米屋さんで販売され始めたドッグフードも、今ではペットショップはもちろん、ホームセンターやスーパー、ドラッグストア、あるいはネットショッピングなどを利用して簡単に手に入れられるようになりました。その種類は多岐にわたりドライタイプやウェットタイプにはじまり、犬種別に年齢別、アレルギー別やダイエット用、室内犬用など、いったいどれを選んだらいいのか迷ってしまうほどバラエティーに富んでいます。

 

 

ドッグフードにはどのような種類のものがあるのでしょうか

まずは目的別の分類があります。ペットフード公正取引協議会のペットフードの表示に関する公正競争規約により、目的別に3種類に分けられています。

 

総合栄養食のドッグフードを食べる犬

1)総合栄養食

主食として与えられるドッグフードとして代表的なのものが「総合栄養食」と呼ばれるものです。犬に毎日の主食として与えることを目的として作られたフードで、犬が必要とする栄養素をすべて含み、そのフードと新鮮な水をあたえることで、健康を維持することができるように栄養バランスが調整されています。ペットフード公正取引協議会で認められたフードのみに「総合栄養食」と表示することができます。

 

2)間食

犬にごほうびやおやつとして与えられることを想定して作られたもので、ジャーキーやビスケット、クッキーやガムなどがあります。間食用のフードは、もともと一時的に少量を与えることを前提に作られているため、栄養のバランスより、犬が好む味付けや風味付けがなされているものが多く、またカロリーの高い物が多いのが特徴です。そのため、一度にたくさん与えると肥満の原因になったり、栄養が偏ったりする場合があるので注意を要します。目安としては、間食は食事全体の20%以内に抑えることが望ましいとされています。

 

3)その他の目的食

特定の栄養素やエネルギーを補給する、または嗜好増進などを目的としたドッグフードです。おかずタイプや総合栄養食と混ぜたり、ふりかけるタイプの「一般食」や「副食」、特定の疾患・疾病の食事治療のためにバランスが考慮されている「特別療法食」、特定のカロリー補給を目的とした「栄養補完食」「カロリー補完食」「サプリメントなど」があります。

 

 

 

またドッグフードは水分量や加工法の違いから大きく分けて4タイプあります

「ドライタイプ」「ソフトドライタイプ」「セミモイストタイプ」「モイストタイプ」の4つに分類されます。

 

ドライタイプの総合栄養食ドッグフードPERORIの写真

1)ドライタイプのドッグフード

ドッグフードの中で最も多く流通しているのが、このドライタイプです。ドッグフードと聞くとこのタイプを想像される方も多いのではないでしょうか。ドライタイプは価格も比較的安く、栄養価のバランスにも優れた製品が多いため、毎日の犬の主食に適しています。ドライタイプは、カビなどの発生をおさえるために水分をほとんど含まず、多くの製品では衛生面を考えて水分量が10%以下におさえられています。そのため、カリカリと噛みごたえがあるのが特徴で、食べるたびに犬の顎の強化にもつながり、さらに歯石を除去する効果もあるなど健康補助食品としての役割も果たします。ただし、咀嚼(そしゃく)する力がまだ十分でない子犬や、歯の弱った高齢のシニア犬に与える際には、お湯でふやかして食べやすい硬さに調整してあげるなどの配慮が必要な場合もあります。

 

2)ソフトドライタイプのドッグフード

ソフトドライタイプのドッグフードには、25~35%の水分が含まれています。その形状は、ドライタイプのドッグフードのように粒状になっているものが主流ですが、食感はドライフードと比べてやわらかく、乾燥していない点が特徴です。一般的には「半生ドッグフード」とも呼ばれています。犬の嗜好性として、乾燥したものよりも水分を含んだものをより好むとされいます。それは、水分を多く含んだ食べ物の方が、水分量の少ない食べ物に比べ、より強く風味を感じられるという特徴があるためで、それゆえ、もともと嗅覚に優れた犬の場合は、特に水分の少ないドライタイプのものよりも、ソフトドライタイプのドッグフードを好む傾向にあるようです。ただし、ソフトドライタイプのドッグフードには、水分による腐敗などを防止するために、防腐剤などの添加物が入っており、わんちゃんによってはそれがアレルギーの原因になる可能性も有ります。
また、栄養価が高い反面、カロリーもドライタイプの物より高めに設定されている場合が多く、食べ過ぎると肥満の要因になることも考えられます。そのため、常食は無添加ドライタイプのドッグフードを利用し、食欲が落ちてドライタイプへの食いつきが悪くなった際などに、一時的に補助栄養食として与える、もしくはおやつとして与えるというように利用している方も多いようです。

 

 

モイストタイプのドッグフード

 

3)セミモイストタイプのドッグフード

セミモイストタイプのドッグフードは、水分が全体の25~35%を占めるやわらかいタイプのフードです。例えば、犬用のおやつとしてメジャーなジャーキーなどはこのタイプに分類されます。セミモイストタイプのドッグフードは、水分を保持するために、湿潤調整剤という添加物が使われています。そのため、健康のことを考えると主食としてはあまりおすすめは出来ません。一方で、食欲が落ちやすい夏場に与えたり、また、おやつとして適量を与えるというような利用法で、食事にアクセントをつけるものとして便利なフードだともいえます。

 

4)モイストタイプのドッグフード

ウェットタイプのドッグフードは、ドライタイプや、ソフトドライ(半生)タイプのものと比べて、より多くの水分を含んでおりフード全体の約75%を水分が占めています。主に缶詰やプラスティックの容器に入った状態で店頭に並んでおり、ドライフードの次によく目にするタイプのドッグフードです。ウェットタイプのドッグフードは、犬が最も好んで食べるタイプのドッグフードで、食欲が無いときや体調を崩したときなどに重宝します。ただし、全体の7割以上が水分で出来ているため、どうしても必要な栄養素が不足するということが起こりがちになります。そのため、ウェットタイプのドッグフードを与える際には、食事の量を増やしたり、あるいはドライフードと併用するなど、必要な栄養素を補うことが大切です。
また、ウェットタイプのドッグフードは、その柔らかさから犬が食べやすい反面、それだけを与え続けると、あごの力が弱くなり、また、歯に残ると歯石の原因にもなります。歯石は放っておくと犬の口臭や歯周病の原因にもなるため、定期的に歯磨きを行ったり、おやつとして犬用ガムを与えるなどの工夫が必要です。

 

 

 

無添加のドッグフードを美味しそうに食べるビーグル犬

愛犬の健康を考えるならドライタイプのドッグフードがおすすめ

いずれにしても、種類によって特徴は異なりますが総合的にみて、愛犬の健康を考えるなら主食とするのは無添加のドライタイプのドッグフードがおすすめです。
なぜなら、ドライタイプ以外のドッグフードは、水分を多く含んでおり、品質保持のためにどうしても添加物が使われていることが多く、わんちゃんによってはアレルギーの原因となったり、体調不良の原因になることも考えられるためです。無添加タイプのものは、通常より値段が高いこともありますが、愛犬の健康な食生活を考えるなら、長い目で見て決して高い買い物ではありません。

 

しかし、人間も同じものだけを食べ続けていては飽きがくることもあるでしょう。それは、愛犬も一緒です。退屈な食事が続くとやがては、ドッグフードを受け付けないなどの食欲不振に陥ってしまいます。そんなときに、ソフトドライタイプやウェットタイプのドッグフードを主食に適量混ぜたり、嗜好性の高いものを間食(おやつ)として与えることで、愛犬の食事に変化をもたらすことができ、それが食欲増進のきっかけになることもあります。それぞれのドッグフードの特徴をよく把握し、上手に併用することで、ぜひ健康的で愛犬が喜ぶ食生活を演出してあげてください。

 

 

 

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