PERORIが考えるドッグフードとドッグライフ
犬のしっぽには、主に二つの役目があります。1つ目は体のバランスを保つため、走っているときなど舵取りの役目をしてくれます。2つ目は自分の感情や意思を相手に伝えるためのコミュニケーションツールとして使われています。
そして、そのしっぽの位置(高低)、振っているときの幅(振り幅)、振っているときの速さで感情を読み取ることができます。
①素早く振る
「うきうき、わくわく」 興味を表しています。
この場合、あまり振り幅は関係なく、早くなればなるほど興奮の度合いも上がっています。
②ゆったり大きく振る
「好き!」「仲良くしましょう」「遊びましょう」 親愛やお誘いを表しています。
犬同士で遊んでいるときに、だんだんとエスカレートしてケンカになりそうな場合、どちらかがこのサインを出すと、感情が再び遊びモードに戻ります。
③狭い幅で少ししっぽを振る
「こんにちは」「ここにいますよ」 歓迎や自己アピールを表しています。
親しい相手や初対面の相手でも挨拶をするときに見られます。飼い主さんに呼ばれたときや、ふと目が合ったときにこの動きをします。
④しっぽと一緒に腰も大きく左右に振る
「嬉しい」「大好きです!」「もう置いて行かないで」 自分より優位な立場の相手に最高のへりくだり、甘えや喜びも一緒になって表しています。
しばしトリミングのために預けてお迎えに行ったときなどに見られます。
⑤水平よりやや低い位置でゆっくり振る
「少し不安」「よくわからない」 不安、とまどいを表しています。
しっぽの位置が高いと支配的要素があり、低いと服従的要素を持っています。どちらでもないこの位置の場合は不安な状態であるといえます。
⑥高い位置で左右に小刻みに動かす
「オラオラ」 威嚇を表しています。
相手へのけん制と威嚇を意味します。自分が相手よりも優位であることを示し、支配的な行動をとることもあります。
⑦低い位置で腰を落として床を掃くように大きく振る
「何なりとお申し付けください」 優位者に対して最大限の愛情と敬意、従順を表しています。
さらに、飼い主の顔を舐めたりもします。
2007年にイタリアの研究チームは、犬は嬉しいときにはしっぽを右方向によく振り、緊張しているときには左方向に尻尾を振るという研究結果を発表しました。また、犬は幸福を感じた時は脳の左側が活性化し、しっぽを右側に振り、逆に落ち込んだ時、不安やストレスを感じたときは脳の右側が活性化し、しっぽは左側に振るとも発表しました。
しっぽの振り方で感情が読みとれる話は本当です。しっぽのないわんちゃんも耳の動きやお顔の表情で感情が読みとることが出来ます。