PERORIが考えるドッグフードとドッグライフ

多頭飼いの場合、大皿でドッグフードを食べさせたほうがよい?

 

多頭飼いについて

多頭飼いとは2匹以上のペットを飼うことですが、犬だけの多頭飼いで考えても、そのスタイルは様々です。ある犬種を飼い、その犬種に惚れ込んで同犬種を新たに迎え入れたという家庭、犬種に関係なく小型犬を何匹も飼う家庭、犬のサイズは関係なく小型犬と大型犬を一緒に飼う家庭などなど・・・。

 

T&D保険グループのペット&ファミリー少額短期保険株式会社では、ペットを飼っている20~70代の男女1,103人を対象に、「ペットの多頭飼育意識調査」(2013年調べ)を実施したところ、約3割の29.3%の人が2匹以上の多頭飼をしているという結果がでました。(この結果は、犬以外のペットも含みます) 他にも、保険会社が20歳~60歳の500名を対象にアンケートを実施した結果(2015年調べ)、ペットを飼っている人は約30%、その中で犬を飼っている人は81人で、飼っている平均頭数は1.3匹と多頭飼い傾向にあることがわかりました。

 

 

Q:「多頭飼いの場合、大皿でドッグフードを食べさせたほうがよい。というしつけは正解?」

A:「不正解です」

犬の多頭飼いをするときに同犬種でなくてはならない、同サイズでなくてはならない、ということはありませんが、それぞれの個性を把握することは重要となります。特に食事に関しては、同犬種でも体の大きさや年齢によって食べる量も内容も違ってきます。

 

年齢によって必要カロリーも違ってきます。また、同年齢でも活発な動きが大好きな犬もいれば、ゆったりとした時間を過ごすほうが好きな犬もいます。そうすると必然的に必要カロリーは違ってくるので、ドッグフードの給与量が違ってきます。

犬が1日に必要とする栄養と必要カロリー 記事はこちら

 

 

健康管理のためにも別皿で

食べ方もそれぞれ犬の個性が出ます。出されたら、他の犬にとられる前に!と言わんばかりに、あっという間に食べてしまう犬もいれば、しばらく眺めてから食べる犬、食の細い犬はちょっとずつ食べますし、なかには、一粒ずつお皿から別の場所に運んでカリカリと食べ、またお皿に戻って一粒口に入れ・・・と、見ていると面倒ではないのだろうかと思うような食べ方をする犬もいます。このように、ドッグフードの量だけではなく、食べ方もそれぞれ違うので、大皿で一緒に食べるとなると、思うようにドッグフードを食べられない犬も出てきてしまうのです。もちろん、誰がどれだけ食べたのか、量も把握することができません。これでは、健康管理もできなくなってきてしまいます。

 

 

食器も犬種によって様々です

食器の形も犬種によって向いているものと、それでは食べにくい形のものがあります。一緒に飼っている犬の種類が違えば、マズルの形状も違ってくることでしょう。例えば、ダックスのようにマズルの長い犬には深めの食器、フレンチブルドッグやパグ、シーズーのようにマズルの短い犬には浅めの食器で底面も傾斜があってドッグフードが一箇所に溜まりやすいものや、少し縁があって舌でフードを押さえやすいものが向いています。

愛犬に合ったドッグフードの食器選び 記事はこちら

 

 

アレルギー対策には

多頭飼いをしていて、そのなかにアレルギーの犬がいる場合は、ドッグフード選びにも注意が必要です。しかし、それぞれに合ったドッグフードを用意するのは大変なものです。そこで特定の食物にアレルギーを持っているのでなければ、無添加で質の良いドッグフードを選んでみましょう。また、良質なドッグフードは殆どの場合、給与量を調節することで、犬種も年齢も問わず与えることができます。

 

 

先住犬を優先することを忘れずに

そして、多頭飼いではどのような場面でも先住犬を優先する、ということを忘れてはいけません。食事の与え方も例外ではありません。殆どの場合、一度に多頭飼いを始めるのではなく、既に飼っている犬が大人になってきて、新たに子犬を迎え入れるというケースが多いと思います。犬は完全な縦社会といわれており、犬社会では、順位が高い方から食事ができるというルールがあります。そこで、リーダーである飼い主さんが正しい順番で食事を与え序列をつけ、新しく迎え入れた犬に上下関係をしっかりと示してあげます。ここで新しい犬から先に食事を与えると、自分の方が先住犬よりも順位が上なのだと勘違いし、お互いの順位を決めるための争いが起こる場合があります。

 

 

ドッグフードを並んで食べる子犬

多頭飼いでの食事のポイント

・食事を与える順番を守る

犬の習性を理解し、序列をつけてあげましょう。とはいえ、きっちりと順番に食べ終わってから、次の犬に与えるというのは、なかなか難しいかもしれません。そのような場合は、お皿を先住犬から先に置いていくというちょっとした配慮でも示すことが可能です。

 

・それぞれの犬が落ち着いて食事ができるよう、離れたを場所に各食器を置く

ゆっくり食べる犬にとっては、横で早く食べる犬がいると食べ終わった犬に自分の食事を狙われているようで、落ち着いて食べられなかったり、食が細い犬は食欲がなくなってしまう場合もあります。

 

・犬ごとに別々の食器を用意する

マズルの長さによって食べにくい形の食器もあります。犬によっては、かなり「自分のもの」とこだわりを持っている場合もあるので、その犬のための食器を用意してあげましょう。

 

・犬ごとにケージを用意して、各自その中で食べるようにする

自分の領域をかなり気にする犬にとって、自分のケージの中で食べるということは、落ち着いて食事ができる場所なのです。

 

・ドッグフードは無添加のもので、質の良いものを用意する

良質のドッグフードは犬種や年齢を問わずに与えられるものが多いので、飼い主さんも数種類のドッグフードを用意しなくても良いという利点があります。

 

 

これら全てを実行することが不可能でも、序列をつける、ドッグフードはそれぞれの食器に入れて別々に与えるようにすることで、それぞれの食事量を把握できるので、結果、それぞれの犬たちが健康でいられるということにつながります。

 

 

 

 

 

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