子犬にドッグフードを食べさせるプロのテクニック

 

迎えたばかりの子犬がドッグフードを食べない…

ペットショップやブリーダーの元から子犬を迎え入れる場合、必ず「今食べているドッグフードを与えて下さい」と、説明されるでしょう。ドッグフードをふやかして与える場合、カリカリの状態でそのまま与える場合、中には粉ミルクを混ぜる場合もあります。

 

いざ、自宅に戻ってから、同じドッグフードを同じ作り方で与えても、子犬がまるで喜ばないうえに、口をつけようともしない場合があります。一晩中ケージの中に食事を置いたままにしたり、ゆっくりと食べることが出来るようにと家族が別の部屋へ移動してもまるで口をつけません。このままでは、健康を害してしまうと不安と焦りに襲われるものの、何をしてあげたらいいのかさえも分からないということがあります。

 

このようなケースは、子犬なら誰にでも起こりうる事です。家族の世話の仕方が悪いのか、ケージを置いた場所が悪いのかということではありませんので悩む必要はありません。ただ、子犬は環境の変化に驚いてしまっているだけなのです。

 

ペットショップには、親や兄妹から離れ、知らない場所へ来たことでナーバスになっている子犬達を元気に育てるためノウハウがあります。特に食事に関して、ドッグフードを食べさせるように様々なテクニックがあるので、その一部をぜひ試してみてください。

 

 

 

 

手のひらで食べさせる

器に入れたドッグフードに興味を示さない場合、少量を手のひらに乗せ、犬の目の前に持って行ってあげましょう。恐る恐る近づき、手のひらからなら少しづつ食べてくれることがよくあります。こんな簡単な事と思うでしょうが実は意外に効果覿面な方法です。

 

なぜかと言うと、子犬が一番警戒しているのは、目の前にいる人間だからです。敵なのか、味方なのか、安全な相手なのかを必死に考えています。でも、その相手が自分に食べ物を分けてくれるということは、自分にとって安全な存在、親のような存在だと理解し、緊張がほぐれ、ドッグフードを食べてくれるのです。

 

 

器の中のドッグフードを軽く混ぜ、興味を引く

兄妹の多かった子犬、たくさんの犬と一緒に生活していた子犬にありがちなことですが、急に一匹になったショックで食欲が減退してしまうことがあります。今までは、他の犬の食事の勢いにつられて食事をしていたので、いざ一匹になると食事のタイミングがつかめなくなってしまうのでしょう。

 

このような場合には、ドッグフードの入っている器を子犬の目の前に置いたまま、人間が指でドッグフードをかき回したり、掻き集めるような仕草をしてみましょう。子犬が興味を示すまで続けます。子犬が興味を示し、食べ始めてもしばらくは続けておきます。

 

こうすることで子犬は今まで他の犬がそうしていたように、もしかしたら自分の分の食事まで食べられてしまうかもしれないという焦りを覚えて、急いで食べようとします。この方法を何度か繰り返すことで、自然と食事をする習慣がもどり、食欲も安定するものです。

 

 

ドッグフードで遊ばせる

さっきまで元気に遊んでいたかと思うと急に眠ってしまっているということが子犬にはよくあります。新しい環境があまりに楽しく、遊びに夢中になってしまうことで食事への関心が薄れてしまうのでしょう。このような場合、食事の時間、食事をする場所、器で食べるという人独自の固定観念を一旦取り払ってみましょう。まずは、きちんと一日の必要量を食べさせることを最優先に考えます。

 

子犬と遊ぶときに、ドッグフードを数粒手のひらに握り、子犬の鼻先へ近づけ、興味をひきます。子犬が関心をしめし、手のひらを噛んだり、引っかいたりし始め、本気になったタイミングで手のひらを開きドッグフードを子犬に与えます。時にはあえて目の前に数粒のドッグフードを転がし、先を競ってドッグフードを取り合うような遊びもいいでしょう。

 

遊びの中にドッグフードを取り入れることで、子犬にドッグフードが魅力的なものだと教えます。そうする事で徐々に食欲が戻り、器に盛ったドッグフードを自分でしっかりと食べることが出来るようにもなっていきます。

 

 

食欲が戻ったら終了しよう

子犬を家族に迎えて最初の一週間ほどは、家族も子犬もお互いに手探りな日々が続くことでしょう。でも徐々に緊張がほぐれ、気が付けば食欲旺盛で元気いっぱいになるものです。習慣になっては後々困るので、その頃には普通に食べられるように習慣づけていきましょう。食欲が安定するまでの数回、数日のことと考え、子犬が食事に興味を示せるようにきっかけを作ってあげましょう。

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